アンバー・スチュアート(文) レイン・マーロウ(絵)ささやまゆうこ(訳) 徳間書店
「子どもの問題行動をやめさせたい」とご相談を受けることがあります。
そのような時、どのように考えたらよいと思いますか?
そのヒントになる絵本を1冊、紹介します。
あらすじ
ミミちゃんは、どこへ行くにもねんねタオルといっしょ。
「たまにはおいていったら?」「あかちゃんみたいだよ」パパやママやおにいちゃんがいうので、ミミちゃんはしんぱいになりました。
「ねんねタオル、とられちゃったらどうしよう?」
そこでミミちゃんは、ひみつの場所にねんねタオルをかくしましたが…?
お気に入りのタオルやお人形を持っているすべての子どもたちに贈る、英国生まれの優しくてかわいい絵本。
<Amazonより>
子育てワンポイントアドバイス
「子どもの問題行動をやめさせたい」と親が相談をする場合、親自身の周りの評価を気にしていることが多いようです。
親が自分のために、子どもの行動を変えようとしても、子どもはその行動を続けることが少なくなりません。
でも、本当に子どもの事を考えて、優しい気持ちで接していると、子どもは自分で行動を改善する可能性が高くなります。
では、本当に子どもの事を考えて、優しい気持ちで接するとは、具体的にどうしたらよいと思いますか?
そのヒントを教えてくれるのが、『ミミちゃんのねんねのタオル』です。
どこに行く時もねんねのタオルを持ち歩くミミちゃん。
お父さんやお母さんやお兄ちゃんに、ねんねのタオルを取り上げられたらどうしよう・・・と心配になり、隠しましたが、どこに隠したかわからなくなります。
だから、ミミちゃんは、ねんねのタオル無しで寝ないといけなくなってしまいます。
すると、家族皆がミミちゃんにやさしくしてくれたのです。
最初は辛くて良く眠れなかったミミちゃんでしたが、やがて、ねんねのタオルを思い出さなくなりました。
しかも、最後の場面では、見つけたねんねのタオルを、にっこりしながら、きつねの赤ちゃんにあげました。
とっても素敵ですよね♪
この絵本を読むことで、本当に子どもの事を考えて、優しい気持ちで接するということを具体的に知ることができます。
この絵本はこのような方にお勧めです。
・タオルやお人形を手放せないお子さん
・本当に子どもの事を考えて優しい気持ちで接する具体的な方法を知りたい方
・子どもを叱ってやらせようとしてしまうけど、本当は優しく接したいと思っている親御さん