ピアノはっぴょうかい

みやこし あきこ (著)

【発表会や試合の子どもの気持ち】⇒『ピアノはっぴょうかい』

子育ての相談をしたり本を読む際に、
【基準】を持ていない人が少なくないことに気付きました。

基準が無いと、
たくさんの人に相談すればするほど迷ってしまいます。

基準が無いと、
自分とは全く違う環境の人の話を聞いて落ち込んでしまいます。

私は、できるだけ多くの人を対象にした【統計結果】や
ある基準でできるだけ多くの人に接して来た人の【傾向性】を信頼し、
自分で実践することを心がけています。

東大生というのは、意識が高い親に育てられた可能性の高い人ですよね。

そういう意味では、東大生の家庭環境の統計結果は、
子育ての参考にする価値があるように感じています。

いかがでしょうか。

現役東大生約7000人が登録する「東大家庭教師友の会」の調査によると、
東大生の2人に1人がピアノを習っていたそうです。

このウェブサイトをご覧の方は、
子育ての意識が高い方が多いので、
お子さんがピアノを習っているという方もいらっしゃると思います。

また、他の習い事をしている人もいらっしゃると思います。

習い事で身に付くことはどのような事があると思いますか?

・練習で、集中力や努力を積み重ねること。

・試合や発表会で、勝負強さや度胸がつくこと。

・お手本通りにやることで、記憶力がつくこと。

他にもあるかもしれません。

『ピアノはっぴょうかい 』は、
初めてのピアノの発表会の様子を、
現実的な部分とファンタジーな部分の両方で描かれた物語です。

あらすじ

ももちゃんの、はじめてのピアノはっぴょうかいの日。

舞台のそでで出番を待っていると、
「わたしたちも、はっぴょうかいしているの。みにおいでよ!」
とこねずみが話しかけました。

ちいさなドアの向こうで、
ねずみたちが楽しそうにはっぴょうかいをしています。
<Amazonより>

著者(みやこし/あきこ)紹介

みやこし/あきこ
1982年、埼玉県生まれ。武蔵野美術大学卒。

大学在学中より絵本を描きはじめる。

2009年、
『たいふうがくる』(BL出版)で
第25回「ニッサン童話と絵本のグランプリ」大賞を受賞し、
絵本作家となる。

2012年『もりのおくのおちゃかいへ』(偕成社)で、
第17回日本絵本賞大賞受賞
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
<Amazonより>

子育てワンポイントアドバイス

子どもの習い事について悩んだことはありますか?

「練習しないんです」
「試合の時にやる気を感じないんです」
「レッスンを嫌がります」

このようなご相談を受けることが少なくありません。

そして、良く話を聞くと・・・。

親自身はそれをできないのに、子どもはやっている。

親自身が子どもの頃にやめて後悔をしているので、
子どもにやって欲しいと願っている。

親自身の憧れでやらせている。

のように、親の都合で習い事をさせていることが多いのです。

それなのに、親が思っている通りに子どもがやらないと、
子どもを叱る。

それで、子どもはやる気になるのでしょうか?

こどもが「やりたい」と言ったので習い始めたことでも、
実際にやってみると思ったのとは違う場合もありますし、
いつも楽しいわけではありません。

それでも、
子どもは、親を大好きなので、
親の期待に応えようと、
一生懸命頑張っています。

大人であっても、
試験や試合や発表会は緊張しますよね。

子どもだったらなおさら緊張をするのではないでしょうか。

『ピアノはっぴょうかい 』の絵本を読むことで、
ピアノを習っているお子さんはもちろん、
他の楽器やスポーツなどの習い事をしているお子さんも、
発表会や試合などに、
「大丈夫!」と思って臨める可能性が高くなります。

読んでいる親は、
子どもの気持ちがわかる可能性が高くなります。