ボタンちゃん

小川洋子 (作) 岡田千晶 (絵) PHP

あらすじ

小川洋子初の絵本。子どものころ、はじめて考えた物語。

ボタンちゃんとボタンホールちゃんはふたりでひとつ。

いつもなかよしです。

ところがある日、ボタンちゃんをとめていた糸が切れてしまって…。

<Amazonより>

子育てワンポイントアドバイス

今の時代は変化の激しい時代ですよね。

一生懸命に勉強して、偏差値の高い高校や難関大学に行き、一部上場企業に就職すれば一生安定。

という時代ではありません。

価値観が多様化していますので、幸せの定義も千差万別です。

このような時代に、私達親は、どのように子育てをしたら良いのでしょうか。

<プラスの解釈をする>ということは、心が豊かになる方法の1つです。

<プラスの解釈>を言葉で表現するのは【感謝】です。

感謝を持って物を大事にすることに気付く絵本が『ボタンちゃん』です。

ボタンちゃんは、アンナちゃんのお出かけ用のブラウスについているボタンです。

糸が切れて転がったボタンちゃんが、おもちゃ箱の裏、洋服ダンスの裏側、ベッドの下に転がって行きます。

そこで、赤ちゃんをあやすガラガラ・よだれかけ・ホッキョクグマのぬいぐるみなどに出会います。

皆、元気がありません。

ボタンちゃんは、皆がどれだけ役に立った素晴らしい存在だったかを伝えます。

そして、ボタンちゃんはお母さんに見つけてもらい、ブラウスに縫い付けてもらいました。

やがて、ボタンちゃんがついているブラウスも、アンナちゃんには小さくなってしまいました・・・。

ブラウスは「思い出の箱」にしまわれます。

「思い出の箱」で、ボタンちゃんは、ガラガラ・よだれかけ・ホッキョクグマのぬいぐるみと再会しました。

皆、思い出の箱から、アンナちゃんの無事を祈っています。

というお話です。

子育てをしていると、子どもが大きくなると使わなくなるおもちゃやぬいぐるみや洋服が増えていきますよね・・・。

この絵本を読むことで、沢山の物のお蔭で、私達は毎日生活をしたり子どもたちの成長を支えてもらったりしていることに気付きます。

そして、物に【感謝】をする気持ちや親子で物を大切にしようとさらに思うようになります。

この絵本はこのような方にお勧めです。

・親子で物を大切にしたいと思う人

・プラスの解釈をしたい人

・感謝の気持ちをを持ちたい人