スギヤマ カナヨ (著, イラスト)
『おこりんぼう星からやってきましたか?』
最近、お子さんに対して、
怒りながら次のようなことを言ったことがありますか?
「片付けなさい!」
「なんで、毎日、おんなじこと言われるの?」
「片付けないと、全部捨てちゃうからね!」
「口答えするんじゃないの!」
「ちゃんと片付けなさいよ!」
「こんなところに、靴下!」
「靴、バラバラ!」
「いい加減に、起きなさい!」
「早く食べなさい!」
「歯、磨いたの?顔は?」
「早く着替えて!」
「シャツ、出しっぱなし!」
「なんで前の日に言わないの!」
「靴揃えなさい!」
「こらー!けんかしない!」
「かばん、こんなところに、おかない!」
「手、洗ったの?うがいは?!」
「わーわー言わないの!」
「いつまで起きてるの!明日起きられなくても知らないよ!」
このようなことを怒りながら毎日のようにお子さんに言っても、
お子さんが言うことをきかないのであれば、
お子さんが次のように思ってることが理由かもしれません。
「お母さんは、おこりんぼう星から来た【おこりんぼう星人】で、
怒って子どもたちに言うことをきかせて、
いつか地球を征服するつもりなのかもしれない!」
いかがでしょうか。
メールや電話で相談を受けていて感じるのは、
「【怒って指示する連鎖】が、
何代にも渡って受け継がれていて、
これからも受け継がれようとしている」
ということです。
叱ってやらせた結果、相手が行動をしたとしても、
ネガティブな感情を持って行動したので、
その成果に対しても、ネガティブな感情を持つ可能性があります。
反対に、
進んで行動したくなるような目標を持ったり、
嬉しい気持ちを持つなどの
ポジティブな感情を持って行動すれば、
その結果に対してもポジティブな感情を持つことができる可能性が高くなります。
例えば、あなたがお料理を作った場合、
「なんで、焦げているの!」や
「味が濃すぎ?!!」
「もっと、美味しく作れないの?!」
「盛り付けが雑!」と、
家族に言われたとしたら、
「そっか?♪」と肯定的に受け取って、
「じゃあ、これからは、もっと美味しく作るね!」と
楽しくお料理を作ることができますか?
きっと、できないと思います。
「私って、お料理が下手なのかしら・・・」と落ち込んだり、
「じゃあ、自分で作れば良いでしょう!」と怒ったり開き直ったりするかもしれませんよね!
反対に、
「わあ?美味しい?♪」
「盛り付けがきれい☆」
「この切り方、上手!!!」と
家族が言ったら、いかがですか?
あなたは、
「明日からも、がんばってお料理を作ろう!」と思う気持ちになりますよね☆
大人でもそう思うのですから、
子どもは、もっとそのように思うのではないでしょうか。
でも、時として、初めにお伝えしたようなことを、
怒りながら言ってしまうこともありますよね。
そして、反省してしまい・・・・。
だから、そのような時のために、
『おかあさんは おこりんぼうせいじん』を家庭において、
お子さんを怒ってしまった時、
お子さんを怒りそうになった時
など、怒りの感情に焦点が当たった際に、お読みになることをお勧めします。
この絵本では、いつも叱っているお母さんと、
いつも叱られている兄弟が登場します。
この兄弟は、叱られ続けた結果、
お母さんに反撃をしようとしたところ、
お母さんも子どもの頃叱られていたことを話してもらい、
お母さんの愛情を確認し、
最後は「ぎゅう」で終わります♪
お子さんを怒ることが多い方
お子さんを怒りそうになることが多い方、
「怒って指示する連鎖」を断ちきり「肯定的な感情で子育てをしたい方」
などにお勧めの絵本です。
3歳くらいから読み聞かせできます☆
小学校などの集団での読み聞かせにも向いています☆