ももんちゃん のっし のっし

とよたかずひこ(作) 童心社

おすすめのポイント

子どもが物の貸し借りをしてお友達と遊べるようになるのは、4〜5歳のころからなのですが、
1〜2歳のお子さんが公園や家でお友達と仲良く遊べないことを悩んでいる親御さんが多いようです。

そのような際に「人の気持ちを考えなさい」の言葉をお子さんに伝える親御さんがいますが、
10歳までの子どもは、言葉を感覚的に身体でつかむ時期ですので、「人の気持ちを考える事」は難しいのです。

それでは、10歳になったら人の気持ちを自動で考えられるようになるかと言いますと、
それも難しいのです。

それではどのようにしたら良いと思いますか?

気持ちを表現している絵本を繰り返し読むことも良い方法の一つです。

この絵本は、おむつをつけた赤ちゃんのももんちゃんが、牛さんを引っ張って散歩をする絵本です。

牛さんと散歩をしていると、金魚さんが牛さんの背中にのります。

さらに、サボテンさんも牛さんの背中にのります。

さらにさらに、おばけさんも背中にのります。

この絵本を、ももんちゃんの表情に注目して見てみましょう。

牛さんだけを引っ張っている時のももんちゃんの口は、横に一文字です。
ちょっと頑張っている様子が伺えます。

背中に金魚さんが乗っている牛さんを引っ張る際には、ももんちゃんの口は右上に上がっています。
先ほどよりも頑張っている姿が伺えます。

さらにサボテンさんも背中に乗っている牛さんを引っ張るももんちゃんは、
汗を3つ流しています。
これは、重さも表しています。

さらにさらに、おばけさんも背中に乗っている牛さんを引っ張るももんちゃんは、汗を5つ流しています。

そこで、牛さんは、ももんちゃんのお顔の汗をなめて拭いてくれます。

最後の場面では、ももんちゃんは、金魚さんとサボテンさんとおばけさんを乗せた牛さんを引っ張って、
元気に散歩します。

単純なお話と繰り返しの文章なのですが、もう一つ秘密が隠されています。

それは、金魚さんやサボテンさんやおばけさんが、それぞれに、「のせて のせて」という場面で、
ももんちゃんは嫌な顔や頑張っている顔をしていないのです。

そして、牛を引っ張っている時、つまり、他の人(牛や金魚やサボテンやおばけ)に顔が見えない時には、
モモんちゃんは頑張った表情をしているのです。

だから、牛さんが、ももんちゃんの大変さを察して、
ももんちゃんのお顔の汗をなめて拭いてくれる場面を見る事で、
子どもは「人の気持ちを考える事」を無意識で学びます。

親は文章しか読みませんので、ただの単純な話にしか見えない絵本ですが、
子どもは絵を読みますので、このような、ももんちゃんの表情の変化に気付き、
牛さんのように、人の気持ちを察することを学びます。

この絵本を繰り返し読むことで、人知れず努力することの美しさや人の気持ちを考える事を、親子で学ぶことができます。

生まれたばかりの赤ちゃんから小学校低学年のお子さんまで幅広く楽しむことができます。

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

おむつをつけた赤ちゃんのももんちゃんが、牛さんを引っ張って散歩をする絵本です。ももんちゃんの表情に注目して見てみましょう。牛さんだけを引っ張っている時のももんちゃんの口は、横に一文字です。背中に金魚さんが乗っている牛さんを引っ張る際には、ももんちゃんの口は右上に上がっています。さらにサボテンさんも背中に乗っている牛さんを引っ張るももんちゃんは、汗を3つ流しています。これは、重さも表しています。さらにさらに、おばけさんも背中に乗っている牛さんを引っ張るももんちゃんは、汗を5つ流しています。単純なお話と繰り返しの文章なのですが、もう一つ秘密が隠されています。それは、金魚さんやサボテンさんやおばけさんが、それぞれに、「のせて のせて」という場面で、ももんちゃんは嫌な顔や頑張っている顔をしていないのです。そして、牛を引っ張っている時、つまり、他の人(牛や金魚やサボテンやおばけ)に顔が見えない時には、モモんちゃんは頑張った表情をしているのです。だから、牛さんが、ももんちゃんの大変さを察して、ももんちゃんのお顔の汗をなめて拭いてくれる場面を見る事で、子どもは、「人の気持ちを考える事」を無意識で学びます。親は文章しか読みませんので、ただの単純な話にしか見えない絵本ですが、子どもは絵を読みますので、このような、ももんちゃんの表情の変化に気付き、牛さんのように、人の気持ちを察することを学びます。繰り返し読むことで、人知れず努力することの美しさや人の気持ちを考える事を、親子で学ぶことができます。(生まれたばかりのお子様や絵本を読み始めたばかりのお子様向き)