きらいさきらい

中川 ひろたか(著) 工藤 ノリコ(イラスト)

好き嫌いがあっても気にならなくなる絵本

「好き嫌いをせずに、何でも食べて欲しい・・・」
「好き嫌いをせずに、みんなと仲良く遊んで欲しい・・・」
「何でも『イヤイヤ』言わずに、素直に『ハイ!』と言ってほしい・・」

親でしたら、このように考えるのは、当然のことかもしれません。

でも、親であっても、
苦手な人がいるかもしれませんし、
苦手な食べ物があるかもしれません。

また、苦手な家事があるかもしれませんし、
苦手な仕事や作業があるかもしれません。

もしかしたら、苦手なことを隠したり我慢したりするよりも、
苦手なこと「嫌い!」って言ってしまったほうが、
楽になる可能性があると思いませんか?

この絵本は、嫌いな物を嫌いと言っているだけの内容ですが、
イヤな物をイヤということで、
意外とスッキリすることを教えてくれます。

一旦スッキリした気持ちになることで、
好きな物に集中して取り組め、
その結果、苦手な物が気にならなくなる可能性が高くなります。

登場人物の表情や背景などが細かく書き込まれている絵と
短い言葉で的確な表現の上に独特のリズム感がある文章が、
共鳴し合っている絵本です。