けんかのきもち

柴田愛子(作) 伊藤秀男(絵) ポプラ社

たいは仲良しのこうたと凄いけんかをしました。
そして、蹴りやパンチをしまた。

最後にしりもちをついてしまい、悔しくて泣きながら家に帰りました。

こうたがあやまってくれたけど、なかなかけんかの気持ちが終わらない・・・
やっとけんかの気持ちが終わってこうたにあやまった。

そして二人は前よりももっと仲良くなったという話。

おすすめのポイント

子ども達を取り巻く環境が、昭和の時代と変わっています。

住宅環境の変化や犯罪の多発などで、
今の時代は、親が見ている場所でしか、
遊ぶ事が出来ないお子さんが、少なくありません。

お友達と取っ組み合いのケンカをした事がないお子さんも、多いと思います。

しかし、ケンカと仲直りを繰り返しながら、
大人になって必要なコミュニケーション能力の基礎や
人の気持ちなどを、子ども達は学ぶ事ができます。

この絵本では、けんかと仲直りについて、
子どもの視線で描かれています。

また、決してきれいとはいえませんが、迫力のある絵が、
文章と相乗効果になって、子ども達の心の栄養になると思います。

このお話の登場人物は、【たい】君と【こうた】君です。
自分の名前と同じな前の登場人物が出てきた際には、
お子さんはとても喜びますので、
【たい】君や【こうた】君には、特におすすめの絵本です。

年少さんくらいから〜

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

けんかをしたときの気持ちの変化が、「すごく、よくわかる!」と思えるし、仲直りの仕方もとても、いいなあと思えます。最後の一言も、くすっと笑えて、共感をもてます。