クマよ

星野 道夫 (著, 写真)

【写真絵本を読んでいますか?】⇒『クマよ』

自然の姿の生き物を見る機会が無い子ども達は、増えているのではないでしょうか。

そして、動物園やペットショップなどで、
囲いや檻に入っている昆虫や鳥や動物などしか見たことが無いと、
私達人間は、一番偉いと勘違いをして傲慢になってしまう可能性が考えられます。

多くの植物や生き物がいて、私たち人間も生きることができるのです。

質の高い写真絵本は、これらのことを私達に教えてくれます。

自然の姿の生き物を見る機会が少ない今の時代だからこそ、
写真絵本を親子で読む必要性をとても感じています。

あらすじ

アラスカの大自然のまっただ中に身を置き、
悠久の時のかなたから響く声に耳をすまし、
闇にひそむ動物たちの鼓動にわが身の鼓動を重ね、
凛とした言葉と永遠の今を捉えた映像を残して、
遠い世界へ旅立った星野道夫。

その彼が、小さな人たちの魂にまでとどいてほしいと願った祈り…。

<Amazon.co.jpより>

子育てワンポイントアドバイス

多くの小学生が使っている「ジャポニカ学習帳」。

表紙にカブトムシや蝶などの大きな写真が入っているのが特徴でしたが
2012年より、昆虫の写真を使うのをやめてたのをご存知でしょうか?

教師や親から寄せられた
「娘が昆虫写真が嫌でノートを持てないと言っている」
「授業で使うとき、表紙だと閉じることもできないので困る」
という声がきっかけだったそうです。

昆虫を気持ち悪いという人がいますが、
美しいと思う人もいます。

現在、1日に100種、1年間で4万種類の生物が地球から消えています。

1種類の生物が消えても大きな影響はないように感じる人がいるかもしれません。

でも、生物は互いに影響し合っていますので、
連鎖的な影響は広がり、
その影響は人間にも及ぶ日が来るかもしれません。

虫は気持ち悪いからと殺虫剤。

動物は怖いからと銃を使う。

このような単純な対応法ではなく、
適度に距離を持って付き合うことが大切なのではないでしょうか。

『クマよ』の絵本は、
写真家として、アラスカの自然、野生動物、人々を撮り続け、
取材で訪れたロシアのカムチャッカ半島でヒグマに襲われ亡くなった、
星野道夫さんの遺稿と使用写真のメモを使用して作られた本です。

美しい自然と熊の写真、
熊を愛することば。

この絵本を親子で読むことで、
自然や生き物の素晴しさと大切さに気付き、
命の大切さを学ぶことができます。

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