はちうえは ぼくにまかせて

ジーン・ジオン (著), マーガレット・ブロイ・グレアム (イラスト), もり ひさし (翻訳)

夏休みにどこへの連れて行ってもらえないトミーは、
旅行へ出かける人たちから鉢植えを預かり、
お世話をすることにしました。

困惑しながらも、トミーの行動を受け入れるお父さん、
驚きながらも、トミーを見守るお母さん。

植物の特徴に合わせたお世話や剪定(せんてい)をするために、
トミーは、図書館で調べて調べて調べました。

夏休みが終わるころ、
近所の人たちは、
トミーにお金を払って、
鉢植えを受け取りました。

鉢植えがきれいになっていたので、
預けた人たちは大喜びでした。

切り落とした枝は、小さな鉢に植え、
近所の子ども達に配りました。

子ども達も大喜びをしました。

子育てワンポイントアドバイス

大企業に就職したり難しい資格を取れば、
高所得者となり一生安泰・・・と思って、
子育てをしている親御さんがいるかもしれませんが、
あなたはいかがでしょうか?

例えば、弁護士。

難関資格の弁護士ですので、
高収入の人が多いように感じている人が多いかもしれません。

『<弁護士収入>2割が年収100万円以下』
という見出しで、5月8日付の毎日新聞の記事が
yahooニュースに掲載されていました。

国税庁の調査では、
経費などを引いた年間所得が100万円以下の弁護士が2割、
500万円以下だと4割だったそうです。

反対に、1000万円超の弁護士も3割以上いたそうです。

この記事では、
『かつては「高給取り」ばかりとみられていた弁護士業界も
格差社会に突入したようだ。』
と紹介されています。

収入が高いからと言って幸せだとは限らないかもしれません。

そして、収入は物差しの一つかもしれません。

ただ、「お役に立てた人の数×お役に立てた量」が収入だとしたら、
収入は、お役に立てた人数や量を見る、一つの目安になるかもしれません。

「自分が好きなことをして、人の役に立ったり人を幸せにすることで、
生活もできて自分もhappyになる」のだったら、
私は、幸せな人生を過ごせると思いますが、
いかがでしょうか?

この絵本では、主人公のトミーが、それを実現しています。

トミーが好きなことをできたのは、
両親のお蔭だと、私は思います。

なぜなら、トミーと両親の会話がとても素敵だからです♪

例えば・・・、

この絵本の一番初め、
「ぼく、はちうえの せわを することにしたんだよ、ママ。」
と言ったトミーに、お母さんは、
「まあ、すてきだこと。」と答えます。

このお母さんこそ、本当に素敵です。

そう思いませんか?

この絵本を読むことで、次のことを自然に学べます。

【1】好きなことをして、人の役に立ち、人に喜ばれ、
自分もhappyになった上に、対価を受け取ることの素晴らしさ。

【2】子どもの自己肯定感を育む、親の言葉。

絵本を読むだけで、この2つを自然に学べたら、
本当に、happyですよね!

余談ですが、楽しい子育て実践会の会員で、
起業をして事業を大きくした後、
会社を大手企業に売却して、
セミリタイア生活を送りながら子育てをしている女性がいます。

「この絵本は一番おすすめ!」と、
彼女が熱く語ってくれたのは、
この絵本、
『はちうえは ぼくにまかせて』です♪