賢者のおくりもの

オー・ヘンリー (著), リスベート・ツヴェルガー (イラスト), 矢川 澄子 (翻訳)

【相手のことを思う気持ちを表現していますか?】⇒『賢者のおくりもの』

プレゼントを贈ったり頂いたりするのは得意ですか?

以前の私はとても苦手でした。

物を大切にしたいと思っていますので、
好みに合わない物を頂いたり贈ってしまったりするのが嫌だったからです。

でも、本日紹介する『賢者のおくりもの』の絵本を読んでから、
プレゼントを贈ったり頂いたりするのが好きになりました。

その理由は、【子育てワンポイントアドバイス】で!

あらすじ

クリスマスのプレゼントを買うために、
自分のいちばん大切な宝物を手放してしまう夫婦の絵物語。

心を打つ短編として名高い物語に、美しい絵がつきました。

<Amazon.co.jpより>

子育てワンポイントアドバイス

人に物を贈る機会はどのような時でしょうか?

お誕生日、手土産、お中元、お歳暮、
お祝い、他にもあるかもしれません。

プレゼントは、「相手を思う気持ちを物に託して表現すること」
だと私は思います。

あなたはいかがでしょうか。

私は、このことに気付いて以来、
「相手を思う気持ちを物に託して表現できていればO.K」
と思えるようになり、

頂いたものに関しては、
「気持ちをいただいている」と感謝できるようになりました。

『賢者のおくりもの』は、貧しい夫婦が、
クリスマスプレゼントを相手に送るために、
妻は自慢の髪を売り夫の金時計用にプラチナの鎖を買い、
夫は宝物の金時計を売り妻の髪をとくための櫛を買いました。

相手のことを心から思う行為です。

お互いのために、何よりの宝を犠牲にしてしまった夫婦。

結果だけをみると愚かに見えるかもしれません。

でも、物語を読むことで、
心から相手のことを考え、
それを行動に移すことは最高だということがわかります。

文章が長く、日常では使わないような言葉も使用されていますので、
子どもへの読み聞かせは難しいと考える親御さんがいるかもしれません。

淡い色彩で大人っぽい絵は子ども向きではないと考える人がいるかもしれません。

でも、音読をすると美しい日本語の文章ですし、
1990年に国際アンデルセン賞を受賞したリスベート・ツヴェルガーの絵は、
上品で物語と合っています。

お子さんが小さいうちから家庭においておいて、
折に触れて読み、
お子さんが聞けるのでしたら読み進めると、
相手を思う上質の絵本の物語と絵が、
お子さんに潜在意識レベルで影響を与えてくれます。

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