ぐるんぱのようちえん【26位】

西内ミナミ(作) 堀内誠一(絵) 福音館書店

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

失敗ばかりして、しょんぼりしょんぼりしていたぐるんぱが、さいごにすばらしい居場所をみつけ、楽しそうにしている様子に、すごくほっとしてほのぼのしたものを感じました。
一見失敗みたいでも必要とされるところが、ばっちとあえばそれはすごいことになるんだなと思いました。
子どももほっとした顔して聞き入っています。
(兵庫県在住、2歳11ヶ月男の子、日本語150冊)
まず、お話にでてくる主人公のぞうの名前「ぐるんぱ」という響きが、息子はわけもなく気に入っています。
そして、初めは泣き虫でとてもくさかったぐるんぱが見違えるほどきれいになって社会にでていく場面も印象的らしく、現在1歳11ヶ月の息子はおむつ替え(とくにうんちの時)をとても嫌がるのですが、「あ、そんな子はぐるんぱだ!」というと、息子はニヤリとしながら近寄ってきます(笑)。
物語からは、人それぞれ個性があり、それが一見短所のようでも長所として活かせる場所というのが必ずあるんだということを、母親である私が教えてもらいました。
こどもの個性を理解し、見守りながら長所として伸ばしてあげることが親の役目だなと、私がおおらかな気持ちになれた本でもあります。
もちろん息子も、さいごにぐるんぱのようちえんで
みんなが楽しそうにしている場面をみると、いつも嬉しそうです。
30数年前、私自身が大好きで、絵の隅々、言葉の一句一句全て覚えていた本です。
子どもが二歳になり、絵本を探していて(海外在住ですので苦労しています)懐かしくなり購入、読み聞かせていますが、鮮明に好きだった箇所や言葉が思い出されて、子どもの頃の記憶のすごさに驚いています。
息子は一度目から相当気に入ったようで『しょんぼり、しょんぼり、』など、かわいい日本語はすぐに覚えて使い出しましたし、かわいい絵と、涙を流す象に
「かわいそうねぇ」と声をかけたり。
情操教育にも素晴らしい本だと確信しています。
ずっと一人ぼっちの象が、さまざまな仕事先で空回りをして、失敗をしながらやっと自分の居場所を見つけるお話。
今は一人ぼっちでも、『自分には必ずどこかにちゃんと居場所がある』そんな風に思わずにいられない勇気ももらえる本なので、好きです。
ぐるんぱが自分の居場所を見つけた場面は、思わずにっこりしてしまいました。
自分自身がこの本を幼少の頃読み親しんでいました。社会人になってふと本屋で目にし、懐かしくてそのまま購入しずっと持っていました。
なぜか持っているだけでうれしく安心できたのです。
そして結婚し息子が生まれ、この本を繰り返し読み語りました。息子のため、自分のために。
息子は一歳一ヶ月ですが、本が大好きで読んで欲しい本を持ってきて読んでといわんばかりに私や夫に差し出します。
この本は生後三ヶ月頃から読んでいるからか、しっかり最後まで見ています。