わにさんどきっ はいしゃさんどきっ【26位】

五味太郎(作) 偕成社

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

いっけん怖そうな動物であるわにさんが怖がっているところで、わにが怖い動物だったのに、ちょっと身近になってきたように感じたことと、歯医者さんがどういうものかを絵でみてわかるし、実際に歯医者さんに行ったときにそんなに怖がらなかった。
絵本の中のお話だけど、現実にある歯医者さんとのふれあう自分の状況を重ねて見られるのか、楽しんでいるし、歯磨きもしてくれるようになった。
(アメリカ在住、2歳10ヶ月女の子、日本語150冊・英語50冊)
もちろん、今現在、娘にとってのブームの絵本も他にありますが、この絵本は1歳の頃から3歳になろうとする今までの期間ず~っとお気に入りで、夜寝付けないときなど、子守唄のように読んであげるとすぐに落ち着いて眠りに入ってくれます。(覚えやすい文なので、すぐに覚えて暗唱できます)
1歳の頃は「どきっ」や「いたい!」のところをわにさんと歯医者さんの声をかえて読んであげるとすごくおもしろいらしくよく笑っていました。
2歳になると私が読んだあと反復していっしょに読むようになり、2歳半頃には自分が歯科に行った時の様子を絵本と重ねて、「私の座った椅子はピンク色だったけど、わにさんのは紫だね!」とか「わにさんは一人ではいしゃさんに行ったんだね」とか「わにさんのコップはピンクだけど私のはかばさんのコップだったね」など絵本をみて話してくれるようになり娘との会話も弾んでいます。
(東京都在住、2歳11ヶ月の女の子、日本語110冊)
全く同じせりふが2回繰り返されるだけなのに、わにさんとはいしゃさんの気持ちがよく表されていて、大人が読んでもおもしろいです。
子どもも「どきっ」のところでにこにこしながら見ています。
「絵本を読もう」というと、本棚から真っ先に持ってくる本です。
(千葉県在住、1歳3ヶ月、日本語180冊)
絵本を徐々に見始めるようになった息子の大のお気に入りで1日に10回くらい読まされた日も。
五味さんの独特の色使いとユニークな絵に合わせて、わにさんとはいしゃさんのまったく同じ台詞を感じを変えて全身を使って読んであげるとこちらはかなり疲れますが、とっても嬉しそうに見てくれました。
まだ簡単な他の絵本もじっと見ていない月齢だったのに・・・
虫歯が痛くて歯医者にいかねばならないわにさんと、患者のわにさんを診察しなければならない歯医者さんの気持ちを、同じフレーズで表している本です。
フレーズがリズミカルなのを、1歳4ヶ月の娘は気に入っているみたいで、わたしが『わにさんどきっはいしゃさんどきっ』とタイトルを話すときゃっきゃと喜びます。
一方、歯医者に行くのは嫌だけど、しぶしぶ行って、痛いのをがまんして頑張るわにさんの気持ちに同感している様子なのは、3歳2ヶ月の息子です。
それぞれの月齢でいろんな感じ方のできる本だと思います。