わすれたって、いいんだよ

上条 さなえ (文)たるいし まこ (絵) 光村教育図書

あらすじ

沖縄生まれのおばあちゃん。わすれたから、お祝いできた初めてのたんじょうび。

<Amazonより>

子育てワンポイントアドバイス

「これだけ色々な内容をギュギュっと凝縮して伝えているのはすごい!」

この絵本最初に読んだ時に私が感じたことです。

この絵本は、おばあちゃんとお母さんが神奈川県川崎市で沖縄料理店、<なんくるないさー>をやっている、るりちゃんの視線で描かれた物語です。

おじいちゃんと、おばあちゃんのお父さん、お母さんの死んだ日にごちそうをつくるおばあちゃん。

るりちゃんとるりちゃんのお母さんの誕生日にもごちそうを作るおばあちゃん。

でも、おばあちゃんの誕生日をきいても、おばあちゃんもお母さんもるりちゃんに教えてくれません。

それはどうしてかというと、おばあちゃんのお誕生日はおばあちゃんにとって悲しい出来事が起きた日だからです。

そのおばあちゃんも認知症になってしまいました。

そして、ムーチーという沖縄のおもちを作って、おばあちゃんのお誕生会を皆でお祝いすることができました。

私達親は、るりちゃんのお母さんの立場で、親が認知症になってしまった時の相応しい対応方法や悲しい思いはそっとしておくことなどを理解することができると思います。

私達の子ども達は、るりちゃんの立場で、おばあちゃんを大切にすることを疑似体験できると思います。

国語の教科書でおなじみの光村図書発行の絵本です。

この絵本はこのような方にお勧めです。

・認知症について親子で理解したい方
・ありのままを認めたい方
・忘れる素敵さを感じたい方
・戦争体験を理解したい方
・本当の優しさを実践したい方