かがくい ひろし (著, イラスト)
【オノマトペで才能開発する絵本?!!】⇒『なつのおとずれ』
たった1語で物事の本質をついたり、
潜在的な力を引き出すなど魔法のような力を秘めている言葉に、
【オノマトペ】があります。
【オノマトペ】とは、フランス語で擬声語を意味する言葉です。
鳥が「チュンチュン」さえずる
「キンキン」に冷えたビール
「サクサク」家事をする
などがあります。
実は、オノマトペによって最高の力を発揮している
トップアスリートや会社経営社は大勢いるのです。
なぜなら、そのような人達は、
オノマトペを使うことで、
力がでたり気持ちが高まることを身体的・感覚的に知っているからです。
例えば、卓球の福原愛さんが、
スマッシュなどで得点をした時に大きな声で「サァー!」
というのもオノマトペです。
野球の長嶋茂雄さんは、
「ビューッと来たら、バシンと打て」というようなアドバイスを、
絶妙な抑揚をつけて、
さらに音に身振り手振りを連動させることで、
選手に動きを伝えていたのです。
Appleの故スティーブ・ジョブスは、
プレゼンテーションの天才と言われていますが、
そのプレゼンテーションには、物凄い数のオノマトペが出てくるので、
印象的になっています。
アスリートのオノマトペを、
身体の潜在力を引き出す「もう一つの筋肉」と考え、
効果を検証する研究が進んでいるそうです。
このように、オノマトペを使うことで、
親子で才能開発をすることができるかもしれませんね。
それでは、オノマトペを使えるようにするためには、
どうしたら良いのでしょうか?
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オノマトペを使っている絵本を読むと、
親子で楽しみながら、オノマトペを使えるようになります。
本日紹介する
『なつのおとずれ』は、
この季節にピッタリな上に、
オノマトペがいくつも出てきます♪
あらすじ
気象予報士のかたつむりが「梅雨明けはもうすぐでしょう」と伝えました。
すると太陽が「もうすぐ梅雨明けですか。
そろそろみんなに知らせますか」と立ち上がりました。
まず、メロンとスイカが誰かに呼ばれたような気がしました。
それに続いて、セミ、カブトムシ、かきごおり、
ソフトクリーム、せんぷうきとひまわりも呼ばれたようです。
いよいよ夏の風物詩たちの出番になりました。
みんなは、夏に向かってまっしぐらに走っていきます。
すると、かとりせんころうさんや、
とうもろこしぞうさんが一緒に連れていってと走ってきました。
そして、きんぎょばちかさんに、うきわのすけさんも合流します。
全員がそろうと、目の前に大きな大きな黒い雲が見えてきました。
一瞬にして、大雨が降り、雷が鳴り響き、突風までおこりました。
そしてながしそうめんのじっちゃんに会うと……。
さあ、夏はもう目の前です!
梅雨明けから夏までをユーモアいっぱいに描いた一冊。
<Amazonより>
子育てワンポイントアドバイス
語彙を駆使して、
子どもに教えたり納得させたりすることも必要かもしれません。
ただ、人は、心に響いた時に自分から行動します。
オノマトペは、人の心に響き、
潜在的な力を引き出す可能性のある言葉です。
オノマトペが使われている絵本を親子で読むと、
親子で共通の言葉が増えます。
『だるまさんが』で有名な、
かがくい ひろしさんの絵本は、
たくさんのオノマトペがどの作品にもたくさん使われています。
『なつのおとずれ 』では、
走っている場面で、
「どーん」「わっせ わっせ わっせ わっせ わっせ」
「コロコロコロコロ」「パタパタパタパタ」「うんせうんせ」
「うんしょうんしょ」「チャポチャポチャポチャポ」
「プカプカプカプカ」「へっしょへっしょ」
「わっしょわっしょ」。
雨の降るシーンでは、
「ピカーッ ザザー ピュー パラパラ」
他にもあります。
1冊の絵本でたくさんのオノマトペを使う絵本です。
かがくいひろしさんは2009年に54歳の若さでお亡くなりになりました。
2005年にデビューされて4年間の間で、
15冊の絵本を描かれました。
もしかしたら、絶版になってしまう絵本もあるかもしれませんので、
この機会にお求めになられるのも良いかもしれませんね♪
かがくいひろしさんの絵本は、
オノマトペの表現が素晴らしいと実感しています。
全て読んだら、オノマトペの達人になって、
親子で才能開発をできるかもしれませんね!