ともだちやもんな、ぼくら

くすのき しげのり (著), 福田 岩緒 (イラスト)

【大人が怒る理由を理解できるかも!!!】⇒『ともだちやもんな、ぼくら』

今月末には夏休みが始まるというお子さんは多いのではないでしょうか。

お休みの期間は長い夏休みですが、
「今の子どもには『遊ぶための3つの間』が無い」と言われています。

『遊ぶための3つの間』とは、
仲間
時間
空間
です。

お稽古事などで自分の遊ぶ時間や仲間が無い。

公園や空き地など、伸び伸び遊べる空間が無い。

それでも、子どもは、
一緒に遊べるお友達や場所を見つけようとしているのかもしれませんね。

『ともだちやもんな、ぼくら』は、
友だちの大切さを子どもたちが実感できる絵本です。

ただ、私は、もう一つ、子ども達が学べるテーマが描かれていると考えました。

それは・・・。

あらすじ

夏休みの友情物語。

<Amazonより>

子育てワンポイントアドバイス

「知っている人の車でも、親以外の車には乗ってはいけません」
と、学校で子ども達は教わっているそうです。

先日、長女を自動車で駅まで送っていった帰り、
次女のお友達が一人で帰っていました。

その子のお家は私の自宅の近くですので、
「乗せて行ってあげるから、乗って!」と言うと、
「いいえ、大丈夫です!」と断られてしまいました・・・。

その子は、何度も私の家に遊びに来ているのに・・・と、
ちょっとショックでした。

そこで、
娘たちにそのことを話すと、
「私達が乗っていなかったから、断られるのは当たり前。」
「私も、他のお母さんから言われた時、『大丈夫です!』って乗らなかった」
と娘たちは答えました。

犯罪などによって、
自分で守るすべを学校は教えてくださっているようです。

そのようなこともあって、
よその家の大人と子ども達が交流する機会は減っているのかもしれませんね。

たくさんの大人と接することで、
子どもは視野が広がることがあると思いますが、
そうなると、視野が広がる機会が減ってしまいます。

そのような時、
本を読むことが助けになる場合もあります。

『ともだちやもんな、ぼくら』は、
【カミナリじいさん】と呼ばれる、
いつも怒っているおじいさんが登場します。

昭和の時代には良くいた人かもしれませんね(笑)

カミナリじいさんの家の木に登ってカブトムシをとっていた3人の男の子達のうち、
1人が、おじいさんに捕まってしまいます・・・。

おそるおそる謝りに行った2人が、おじいさんから聞いたのは、
おじいさんが怒った理由です。

この絵本を読むことで、
「大人が怒るのは理由があること」
「やりたいことがあったら、どうしたら良いか」
を子どもたちは学ぶことができます。

大人が怒る理由を理解できるかもしれませんね!

100回子どもを叱るよりも、
この絵本を何度か読むことで、
子どもの行動が変わるかもしれませんね♪