エリザベス・ブラックウェル〜運命を切り開いた世界で最初の女性医師〜

堀ノ内 雅一 (著), 東 園子 (イラスト)

【運命を切り開く子どもに育てる】絵本

長い人生の中には、
上り坂と感じる時もあれば、
下り坂と感じる時もあります。

そして、もうひとつの「さか」があります。

それは、「まさか!」です。

天災や事故や病気、仕事や金銭のトラブルなど、
「まさか!」は突然やってきます。

「まさか!」の際には、絶望を感じる人が多いかもしれません。

絶望を感じた時は苦しい気持ちを受け入れていいんです。

苦しい気持ちを味わい、やれることを行うことで、
次のステップへすすむことができます。

ある調査では、
成功者と呼ばれる人達にインタビューをしたところ、
「絶望を感じる大きな出来事が、今の成功につながっている」
と、多くの人が答えていました。

つまり、絶望を感じた後で、
何をするかということが大切なのです。

そして、大切なのは、夢や希望を持ち、それを叶えるために努力することです。

その努力とは、1回や2回であきらめるのではなく、
達成できるまで、何度もチャレンジすることです。

また、私たちにとって【当たり前】であることは、
過去の人達にとって、おおきなチャレンジだったのです。

例えば、女性のお医者さんは、現代では当たり前ですが、
今から約200年前は、医師は男性だけの仕事でした。

女性は、医学さえ学ぶことができない時代だったのです。

しかし、1849年、エリザベス・ブラックウェルは、
28歳の時、世界で初めての女性の医師となりました。

エリザベス・ブラックウェルが医師になるまでの道のりは、
大変で、11の医学校から入学を断られ、
26歳の時、12校目でやっと入学をすることができました。

さらに、彼女は、29歳の時、片目を失明し、左目に義眼を入れたため、
希望していた外科医の道をあきらめました。

そして、
36歳で、
「女性と子どもためのニューヨーク病院」を設立し、
47歳で、
「ニューヨーク病院付属女子学校」を設立、
53歳で、
「ロンドン女子医学校」を設立して、
89歳で亡くなるまで、
女医の育成に尽力しました。

このように、
夢や希望を持ち、それを叶えるために努力することや
達成できるまで、何度もチャレンジすることは、
今の時代にも必要な考えと行動なのです。

そして、このような考えと行動は、
偉人の伝記を読むことで、
親は学ぶことができますし、
子どもは勇気と希望を手にすることができます。

ただ、偉人の伝記は、
絵本が少なく、文章だとかなりのボリュームになりますので、
はじめは漫画の伝記をお勧めします。

本日、紹介しました、エリザベスブラックウェルは、
集英社版・学習漫画世界の伝記NEXTとして発行されています。

私の次女のほのかは、小学校1年生ですが、
この本を気に入り、何度も繰り返し読んでいます。

年長さんくらいから読めるお子さんもいらっしゃると思いますが、
私は、子育て中の全てのお母さんに読んで頂きたいと思います。

なぜならば、
この伝記には、エリザベスブラックウェルの幼少期の様子が描かれていて、
それは、家庭環境の影響の大きさを知ったり、
家庭環境作りのヒントになるからです。

◆この絵本を読むことをお勧めしたい人◆

▼チャレンジ精神旺盛な子どもに育てたい方

▼将来子どもを医療関係者にしたい方

▼将来子どもを医師にしたい方

▼医療関係のお仕事をしている方

▼困難に負けずに夢や目標を達成する子どもに育てたい方

▼今、苦しい気持ちを感じているけれど、次のステップに進みたい方

▼子どもの無限の可能性をサポートしたいと考えている方