いかりのギョーザ

苅田澄子(作), 大島妙子(絵) 佼成出版社

「怒りたくない」と思っていても、
イライラして、些細なことで子どもを怒ってしまい、
反省していまうことは、子育て中の方は誰でも経験したことはあると思いますが、
あなたは、いかがでしょうか?

マイナスのエネルギーは、プラスのエネルギーの100倍の力があると、
私は感じています。

「怒る」と言うことに、プラスの解釈を行ってくれるのは、
この絵本、『いかりのギョーザ』です。

関西弁を話すフライパンが、人の怒りのエネルギーで、
美味しいギョーザを焼いてくれるんです♪

どんなに怒っている人でも、このギョーザを食べると、
たちまち機嫌が良くなります。

最後には、みんな美味しいギョーザを食べたいのに、
怒っている人がいなくなってしまいました。

最後に怒ったのは、誰だと思いますか?

イライラして怒ってしまった時でも、
このお話を思い出すと、夕食はギョーザにしようかな!
と、微笑みながら考えてしまう、プラスの効果がある絵本です。

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

このお話は、火にかけなくても料理をする人の怒りの気持ちで発熱するフライパンで怒っている動物たちがどんどんギョーザを焼いていき、あまりのおいしさにみんなが幸せな気分になってしまう、というものです。フライパンは関西弁をしゃべりとても個性的です。この本は半年ほど前に購入しましたが、息子は餃子好きということもあってか購入当初は毎日のように持ってきていました。おいしい食べ物でみんなが幸せになり仲良くなる、というシンプルだけれども後味の良いお話に、私も読んだ後はギョーザが食べたくなります。
(滋賀県在住、4 歳5 ヶ月男の子、日本語561 冊・英語20 冊)