ちょっとだけ【10位】

瀧村有子(作), 鈴木永子(絵) 福音館書店

なっちゃんのお家に赤ちゃんがやってきて、なっちゃんはお姉ちゃんになりました。
でも、お買い物に行くとき、お母さんはあかちゃんを抱っこしていますので、
手をつなぐことができません。

さらに、なっちゃんが何かをしようとして、
ママに手伝ってほしいと思っても、
お母さんは赤ちゃんの世話をしているので、
なっちゃんは遠慮してしまいます。

でも・・・、
なっちゃんは、「ママ、”ちょっとだけ”だっこして・・・」
と伝えます。

するとママは・・・・

なっちゃんのさびしそうな表情が最後には笑顔になるお話です。

2人目のお子さんが生まれてすぐは、赤ちゃんのお世話に余裕がなくなることもあると思います。
でも、この絵本を読むことで、
お母さんやお父さんは、心が温かくなりながら、
大切なことに気づくことができます♪

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

下の子が生まれたとき、姉から勧められた本です。
最初に読んだときは私が泣いてしまいました。
兄弟がいないお子さんにもこういう気持ちが伝わると良いなーと思います。
上の子は、しばらくはずっーと「絵本読もうか。」というと必ずこれを持ってきていました。
最近も、かまって欲しいときは「これ読んで。」と持ってきます。
娘の気持ちの代弁者のようになっています。
(神奈川県在住、4歳11ヶ月の女の子,1歳11ヶ月の女の子、日本語100 冊)
2人目が生まれた我が家にぴったり。
これを読むたびに上の子にもっと優しくしなきゃと反省します。
私のための本かな。
(千葉県在住、4歳10ヶ月の男の子、10ヶ月の女の子、日本語800 冊)
自分自身のためにと思って買いました。
子ども達の読み聞かせの時に、読ませています。
2人とも、最後まで、ジーっと見てくれています。
(山口県在住、4歳2ヶ月の男の子 双子、日本語50 冊)
第2子の妊娠が判明した時から読んであげました。
この本はお姉ちゃんになった主人公の気持ちを描いているのですが、絵本を読みながら主人公のけな気さに涙が流れました。
出産後は下の子育児に追われて忙しいですが、この本を読んでいる時は上の子に思わず「いろいろ頑張ってくれて有難う」という感謝の言葉が出てきて、ぎゅーっと抱っこしてあげたくなります。
上の子も、この本を読んでいる時は真剣に見つめ、牛乳を1人で入れて溢す場面では「牛乳こぼすとお母さんに叱られちゃうね」などと自分と重ね合わせているようです。
上の子の気持ちが分かる素晴らしい絵本だと思います。
(青森県在住、3歳0ヶ月(女の子)0ヶ月(男の子)、日本語250 冊)
ちょうど下の子が産まれた時期に与えた絵本で、初めて娘に読んだ時に、頑張っているなっちゃんの姿が自分の娘と重なり、涙してしまいました。
長女は、「赤ちゃんが産まれて一緒だね。○○ちゃん(娘の名前です)と似ているね。」と喜んで、何度も読んで欲しいと本を持ってきました。
(岡山県在住、2歳8ヶ月女の子・4ヶ月男の子、日本語40 冊)
私自身が、とても暖かい気持ちになりました。
我が家はまだ一人っ子なので絵本の内容とは重なりませんが、子どもも少しずつ大きくなり、色んな場面で我慢を要求してしまう事が増えてきたように思います。
それを当然と受け止めてしまっていた自分に気付き、ハッとしました。
子どもはいつでも一生懸命なんですよね。
こんな風に暖かく包んであげられる母親になれるようこころがけたいです。
普段絵本を選ぶ事が殆どない主人も、もうじき妹が生まれる姪っ子へのプレゼントにしていましたよ。
(岡山県在住、3歳8ヶ月・女の子、日本語100 冊)
次男に妹が出来た育児休職中に見つけ、よく読んでいました。
次男はだまって聞いていました。
今はその妹が読んで読んでと言います。
読み終わると、だっこして、ほんわかした気持ちになります。
娘は保育園でも家でも親にも「○○ちゃん大好き!お兄ちゃん大好き!ママ大好き」と言うからか?みんなに好かれています。
子悪魔っぽいかんじもあって、将来どうなるかですが(笑)
(東京都在住、12 歳5 ヶ月男子、10 歳8 ヶ月男子、4 歳11 ヶ月女子、日本語100 冊)
この本を読んでから、出かける時下の子を抱っこしていると、絵本のなっちゃんをまねして、私の服をつかんだりするようになりました。
今までは、自分も抱っこと言っていたのに・・・。
子どももこの本は好きですが、子どもというよりは、私にとっていい本という感じです。
この本を初めて読んだときは泣いてしまいました。
この本を読むと今日はこんなこと我慢させちゃったかなと反省する部分も多いので、この本を読むたびに自分の行動を振り返っています。
(東京都在住、3 歳7ヶ月女の子、1 歳1 ヶ月女の子、日本語150 冊)
二人目妊娠中にこの本にめぐり合い、上の子の目線や心境から描かれているところにぐっときました。
上の子は読みたがる時期と読みたがらない時期があって、いろいろ複雑な心境なんだなあと思いました。
(東京都在住、4 歳2 ヶ月男の子、5 ヶ月男の子、日本語100 冊)