かがくいひろし(作) 講談社
小さい頃、お母さんの膝で耳かきをしてもらった経験は、ありますか?
耳かきが上手な人に、耳掃除をしてもらうのは、
気持ちが良いですよね!
余談ですが、1歳すぎのお子さんが「キーキー」言う場合には、
耳垢がたまっていることが考えられますので、
耳鼻科で診てもらいますと、大きな耳垢が出る場合が多いようです☆
また、綿棒を使用する際には、
耳の周りの掃除に使用し、耳の穴には綿棒を入れないでください。
なぜならば、耳垢を耳の穴の奥に押し込む可能性があるからです。
お子さんが小さくて耳掃除に自信がない場合には、
定期的に耳鼻科でお掃除をおこなってはいかがでしょうか?
本日紹介する絵本は、みみかき名人の「ひょ・うーたん先生」の元へ、
お客さんがぞくぞくとやってきて、耳かきをするお話です。
私が感じたこの絵本のテーマは、
「耳かきの気持ちよさ」と「相手に合わせることの大切さ」です。
「耳かきの気持ちよさ」については、この絵本を読んでいただければ、
充分に気付いていただけると思いますので、ここでは省略します。
「相手に合わせることの大切さ」というのは、
子育て中の親御さんには、特に大切なことです。
なぜならば、スムーズに行かない方法を何度も行って、
「うまくいかない・・・」と悩んでいる方が多いからです。
でも、子どもの反応や成長に応じて、対応や環境を変えると、
スムーズになることが多いのです。
「ひょ・うーたん先生」が相手に合わせて耳かきを選ぶ姿を、
繰り返し読むことで、親であるあなたは、相手に合わせて選ぶことを無意識に学べます。
また、読んでもらっているお子さんも、
相手や状況に応じて、ベストな選択を行う事を無意識に学べます。
このような経験が、21世紀の世の中で活躍するために必要な能力の
「コミュニケーション能力」を育てるのです。
作者は、「だるまさんが」で有名な、かがくい ひろしさんです。
かがくい ひろしさんは、昨年9月に急逝しました。
私は、彼の作品が大好きで、全ての絵本を持っています。
その中で、特にお勧めなのは、この絵本です。
親子でコミュニケーション能力を身につけたい方にお勧めの絵本です。