ひなまつりにおひなさまをかざるわけ

瀬尾 七重 (著), 岡本 順 (イラスト)

あらすじ

ひな祭りは、古代中国の上巳の節供が、日本に伝わる祓いの行事と結びついたものといわれています。

初めは紙で作られていた人形ですが、次第に精巧なものへと変化し、流していたものが飾られるようになっていきました。

官女や五人ばやし等を段飾りにするようになったのは、江戸時代中期以降だといわれています。

時代と共にその姿を変えていったひな祭り。

この絵本は、人形にけがれを移し、その年の無事を願うひな祭りの精神を今の子供たちに伝わるよう創作したものです。

<Amazonより>

子育てワンポイントアドバイス

ひな祭りは、中国の上巳(じょうし)の節句が日本に伝わる祓いの行事と結びついたものという説があるようです。

紙を人間の形に切った「人形(ひとがた)」で体をなでて穢(けが)れをうつし、海や川に流していたようです。

これは、「流しびな」の風習になった地域もあるようです。

はじめは紙で作られた人形ですが、次第に精巧なものに変化し、流すのではなく飾るようになったと言われています。

『ひなまつりにおひなさまをかざるわけ』の絵本は、人形にけがれを移し、その年の無事を願うひな祭りの精神を今の子ども達に伝わるように創作した物語だそうです・

上の2人のお兄ちゃんたちが冷たいと感じる人がいるかもしれません。

でも、昔々の日本を思わせる時代ですので、そのような厳しさが描かれている物語は、貴重とも感じます。

主人公の女の子の病気を木の人形が代わってくれ、川に流されて行く、流しびなを感じさせる場面では、心がジーンとしてしまいます。

この絵本は、このような人にお勧めです。

1.ひな祭りの物語で心がジーンと感動したい人

2.ひな祭りにお雛様を飾る訳を知りたい人

3.ひな祭りにお雛様を飾る訳を子どもに伝えたい人