アンガスとあひる

マージョリー・フラック (著, イラスト), 瀬田 貞二 (翻訳)

「子どもの自己肯定感を育てたいです」

このように話す親御さんは多いようです。

あなたはいかがでしょうか?

子どもの自己肯定感が育つために何が必要だと思いますか?

私は、親が自己肯定感を持つことだと思います。

では、親が自己肯定感を持つためには、何が必要なのでしょうか?

自己肯定感というのは、「自分O.K!」ということですよね。

だから、親自身が自己肯定感を持つためには、安心感が必要です。

今日は、読めば読むほど安心感がアップする絵本を紹介します。

安心感がアップすると親自身が自己肯定感を持つようになり、子どもの自己肯定感が育まれます。

だから、この絵本を子どもに読むことで、親子で自己肯定感がアップします。

あらすじ

スコッチテリアの子犬アンガスはとても知りたがりやです。

中でも一番知りたいのは、生垣の向こう側から聞こえてくる「ガーガーゲーックガー」という、やかましい音の正体でした。

ある日、家を抜け出し、生垣をくぐり抜けると、2羽のアヒルがいました。

アンガスが吠えるとアヒルは逃げていきましたが、途中で攻守逆転。

逆にアヒルに追いかけられ無我夢中で家に逃げ帰り、ソファの下にもぐりこみます・・・。

<出版社からのコメント>

何にでも興味を持つアンガスの冒険に子どもたちは自分を重ね合わせることができます。

見るものかぐもの、何でも知りたがりやの子犬アンガスの好奇心が軸になって展開するこの物語は、幼い子どもたちの冒険心を見事に表現している傑作です。

<Amazonより>

子育てワンポイントアドバイス

この絵本の主人公は、スコッチテリアの子犬アンガスです。

アンガスは、小さな子どもそのものであり、この絵本を読んだり読んでもらったりする子どもは、自分を主人公に重ね合わせながら夢中になって冒険できます。

この絵本は、「行って帰る」手法が使われています。

主人公アンガスが、生垣をくぐって隣の家の庭へ「行って」アヒルたちに吠えます。

でも、アンガスは、アヒルたちに追いかけられて、安全なお家に「帰る」物語です。

主人公が冒険に出かけて行ってまたもとの所に戻ってくるという手法は、子供たちに好まれるお話です。

また、この構造は、もっと複雑な物語などでも、「日常」から「非日常」に「行って」、「日常」に「帰る」物語として使われています。

私達大人にとっては単純に思える物語かもしれません。

しかし、好奇心の赴くままに冒険に出られるのは、帰る家があるという安心感があるからではないでしょうか。

余談ですが、「安心」と「安全」は何が違うと思いますか?

大辞林によりますと、
「安心」は、心が安らかに落ち着いていること。不安や心配がないこと。

「安全」は、危害または損傷・損害を受けるおそれのないこと。危険が無く安心なさま。⇔危険

このことから、「安全」は危険が無い=客観的。「安心」は心が決める=主観的。と言えると思います。

<冒険の旅に出て、安全な家に帰って安心する>

とってもシンプルですが、この絵本を繰り返し読むと、安全な家に帰って安心する経験を繰り返し行えます。

そうすると、安心感を潜在意識レベルで持つことができます。

安心感=自己肯定感ですので、この絵本を読めば読むほど自己肯定感がアップします。

とても素敵な事ではないでしょうか。

よろしければ、お読みくださいね。

酉年になって1か月。

1月最後の日ですので、鳥の絵本を読みたい方にもおすすめです。

この絵本は次の方にお勧めします。

1.安心感を潜在意識レベルで持ちたい方
2.酉年なので鳥の絵本を読みたい方
3.自己肯定感を親子でアップしたい方