おかあちゃんがつくったる

長谷川 義史 (著)

【親子で自己肯定感を積み上げる方法???】⇒『おかあちゃんがつくったる』

「子どものために!」と一生懸命子育てをしている方は多いと思います。

子どもは大きくなってくると、
子どもなりにして欲しいことや要望が出てきます。

子どもは、「どうしたら親は要望を聞いてくれるかな?」と
子どもなりに考え、
親の機嫌の良い時を伺ったり、
言い方を工夫したりしています。

つまり、子どもが親に要望をいう時は、
ちゃんと考えているのです。

だから、親としては、「良いよ!」と言うように心がけましょう。

親が「良いよ!」と言う、
「良いよ!」は「肯定」です。

親が肯定した数だけ、子どもは自己肯定を積み重ねます。

その積み重ねが、自己肯定になるのではないでしょうか。

そして、親の方も子どもの要望を肯定した数だけ、
親自身の自己肯定感を積み重ねることができます。

でも、時間や経済状況など、
都合でできないときがあるかもしれません。

その時は、どうしたら良いのでしょうか?

そのヒントになるのは、この絵本、
『おかあちゃんがつくったる』
の中にあります♪

お父さんが亡くなった家庭のお母さんが、
明るく子どもの要望に応えるお話ですが・・・。

あらすじ

ぼくと、おかあちゃんと、ねえちゃんは元気にやってます。

ある日、ぼくが父親参観のお知らせをもらってくると…。

あったかくて、せつなくて、でも笑える家族の物語。

<Amazonより>

子育てワンポイントアドバイス

「経済的な事情で・・・」

できない時、やりたくない時、断る時、
この言葉をワンパターンのように使う人がいます。

この言葉を使っていると、
本当に経済状況が低下する人が多いのです。

では、どうしたら良いのでしょうか?

やりたくないときは、「やりたくない」と正直に伝えることが必要です。

そして、他に理由があるのでしたら、
その理由を伝えることが大切です。

そして、もし、「やりたい」「やってあげたい」と思うのでしたら、
やる方法を考えて実践することが大切です。

この絵本の主人公は、小学1年生の時に、
お父さんを病気で亡くしています。

私自身も、小学2年生の時に、
父を病気で亡くしました。

この絵本の主人公は、
お父さんが亡くなった時、
「名前が悪い」と言って勝手に名前を変えられました。

実は、私も、
父が亡くなった時、
「名前の字画が悪い」と言って、

勝手に名前を変えられました。

子どもが小さくて親を亡くすると、
周りの人の思考パターンは同じということを感じました。

この絵本に出てくるお母さんは、
子どもの要望を聞いてくれます。

でも、子どもが期待している結果とは、
少し違っています。

私も、母に要望を伝えると、
母は、大抵、聞いてくれました。

でも、私が期待している結果とは、
少し違っていました。

私の場合、
母が作るお弁当は、煮物が多いので、茶色のお弁当だったのです。

お友達のように、「赤や黄色や緑色のカラフルなお弁当を作って!」
と伝えると、
「わかった!」と母は答えてくれました。

遠足の日、お弁当箱のふたを開けると・・・・

入っていました!

赤→紅ショウガ。
黄色→たくあん。
緑→ハラン(緑のギザギサでおかずの仕切りをするもの)。

一事が万事、このような様子でしたが、
いつもは母、要望を聞いてくれました。

勇気がなくても、自信がなくても、
好きなことややりたいことをすんなりやれる人は、
どのような形であっても、
親から要望を聞いてもらえた人が多いように感じます。

どんな風に要望を聞いたら良いかのヒントは、
『おかあちゃんがつくったる』
の絵本を読んでください。

この絵本を読むことで、
切なさも感じるかもしれませんが、
最後は、くすっと笑いながらも、ホロリとした気持ちを感じます。

そして、こう思えるかもしれません。

「子どもの要望に楽しく応えよう!!」って。