つるにょうぼう

矢川 澄子 (著), 赤羽 末吉 (イラスト)

【子どもを加害者にしないために】⇒『つるにょうぼう』

未成年が人を傷つけたり殺めたりする報道が流れています。

私達の子どもも加害者になってしまう可能性が0(ゼロ)とはいえません。

私達親は、子ども達の健やかな成長のために、
何ができるのでしょうか?

私は、絵本を読むこととスキンシップをすることで、
子どもの心と体を満タンにしておくことだと考えています。

小さい頃から子どもに絵本を読み、、
抱っこやおんぶや肩車などのスキンシップをして、
心と体を満たすことはとても大切だと思います。

そして、それは、いつまででしょうか?

子どもが望むときは、いつまでもすることが必要だと思います。

特に、昔話は、私達に「人として守るべき筋道」を教えてくれます。

昔話は、同じタイトルでも、色々な種類の絵本が出版されています。

だからこそ、文章も絵も選ばれた絵本を読むことが重要です。

あらすじ

幻想的な美しさにあふれる鶴女房のお話の決定版。

若者と鶴との哀しい物語が、
数ある再話を凌駕する洗練された文章と
目もあやな画面ですばらしい絵本になりました。

<Amazon.co.jpより>

子育てワンポイントアドバイス

昔話は、「道徳」「モラル」「倫理」など、
「人として守るべき筋道」を子どもにもわかりやすい物語で教えてくれます。

『つるにょうぼう』では、
どのような事を学べるのでしょうか。

・ささやかな幸せを願っていたはずなのに、
それが叶うと、もっと!もっと!と欲が深くなって、
一番大切なものを失ってしまう・・・。

・愛する人の為と思い、
自分を犠牲にしているのに、
大切な人から約束を破られてしまうけれども、
愛する人の幸せを願うこと。

・「見てはいけませんと言われると見たくなる」人の心理

他にもあるかもしれません。

当事者でいると、見えなくなってしまうことが、
第三者の立場では、落ち着いて理解できます。

昔話は、質の高い絵本を選んで読むことが重要です。

質の低い絵本は、物語がちぐはぐだったり時代考証ができていないことが多いからです。

質の高い絵本は、
良く考えられた文章と絵だけでも物語をイメージできる絵で描かれています。

この絵本は、最後のページが、実にすばらしい余韻を残しています。

このような絵本を、小さい時から読んでもらうと、
人の気持ちを考えたり、
してはいけないことはしない
という人に成長すると思います。