島田 ゆか (著)
【子どものクリエイティブな能力を伸ばす】絵本!
2010年3月に卒業した学生の就職率は60.8%だそうです。
つまり、3人に1人は就職していません。
大学を卒業しても就職できない人が多い時代となりました。
一生懸命に勉強をして、偏差値の高い大学に入り、
大企業に入社すれば、安定した生活ができて、
一生安泰に過ごせる・・・・
というのは、20世紀に成長していた人の価値観かもしれません。
また、税理士や行政書士や弁護士などの資格を持っている人でも、
独立して生活できる人と、そうでない人が二極化しているそうです。
最近、私は、歴史周期を学びながら、
これから、どのような子育ての情報をお届したら皆様のお役に立てるかを、
考えています。
これからの時代は、クリエイティブな発想とそれを実現する行動力の両方を持ち、
人を幸せにできる人が、活躍できるように感じています。
クリエイティブとは、【創造的】【独創的】という意味です。
そして、子どもはみんな、クリエイティブな能力を持って生まれてきています。
ただ、【創造】や【独創】とは、
必ずしも0(ゼロ)から、何かを生み出すことだけではありません。
【創造】や【独創】とは、
今あるものを加工して別の使い方を提案したり、
あるものとあるものを組み合わせて新しい分野で使用するなど、
すでにあるものを違った形で活用することも含まれています。
絵本に出てくるキャラクターは、動物や擬人化された物であっても、
子どもたちにとっては、親しみを感じることが多いようです。
特に、子どもたちに大人気の『バムとケロシリーズ』の、
バムとケロや他のキャラクターは、
その、代表的なものと言えるかもしれませんね♪
その、
バムとケロシリーズの5作目が、2011年、発行されました。
前作の『バムとケロのおかいもの』から、
なんと!12年ぶりの発行です。
それは、『バムとケロのもりのこや』です。
この絵本は、森で見つけた小屋を修理して、
ひみつの「ほしをみるかい」を開催するというお話です。
「なんでもやの【ソレちゃん】」という、
新しいキャラクターが登場し、
小屋の修理に貢献します。
著者の島田ゆかさんのご実家をリフォームした際に、
大工さんがもくもくと仕事をしたり、
差し入れのお茶菓子を食べてしっかり休憩をとっている姿を見て、
この絵本を作られたそうです。
このように、実際の体験をクリエイティブな表現で描かれた絵本を、
読んでもらったり自分で読んだりすることで、
子どもたちのクリエイティブな能力を、自動で伸ばすことができます。
バムとケロシリーズで楽しいのは、
細かい部分も丁寧に描かれた
インテリアとその小物ですが、
とりわけ素晴らしいのは、森の木の葉と草が、
本物のように丁寧に描かれていることです。
この、森の木の葉と草を描き色を塗るために、
製作期間は5年もかかったそうです。
文字を読んでいる大人は気付かないかもしれませんが、
絵を読んでいる子どもたちは、
バムとケロとソレちゃんと一緒に、本物の森に出かけ、
一緒に森の小屋を修理している気持ちになります。
この絵本をシリーズで読んでいる子どもたちが一番喜ぶのは、
最後から2ページ目だと思います。
なぜならば、これまでのシリーズに登場したキャラクターが、
全員集合しているからです。
どこに誰がいるのかを探すのは、本当に楽しいと思います。
余談ですが、バムの名前は、
児童書のベストセラー『ロッタちゃんのひっこし』で、
主人公のロッタちゃんが大事にしているブタのぬいぐるみの名前、
【バムセ】をヒントになさったそうです。
素晴らしい絵本は、次の世代にもそのエッセンスを受け継ぐことを実感しています。
『バムとケロのもりのこや』は、次の方に特にお勧めです。
○バムとケロシーリーズにファンの方
○絵本を通じて森で遊びたい方
○「ひみつ」が好きな方
○子どものクリエイティブな能力を伸ばしてあげたい方
など・・・