ジェラルド・ホークスリー(作) 渡辺順子(訳) 文渓堂
ペット飼育可能マンションが増え、
お子さんの情操教育のために、ペットを飼うご家庭が増えているようです。
その一方で、全国各地の地方自治体に持ち込まれた捨て犬
9万8556匹(07年度)が殺されている実態が、現在の日本の状況なのです。
衝動買いを促すペットショップ、
ドラマやコマーシャルの影響で流行犬を大量に生産するブリーダー、
そして、安易に子犬を買い、安易な理由で子犬を捨てる飼い主など、
さまざまな原因があります。
しかし、ドイツでは、飼い主やペットショップを対象にした、動物保護法が整備されていますので、
ペットショップや飼い主の意識が高く、
日本のように、お店の店頭に子犬を並べて販売することも、
衝動買いをすることもないそうです。
また、動物愛護団体が、動物保護施設を運営し、
施設に収容した犬の98%に当たる年間2000匹の犬が、新しい飼い主に引き取られ、
飼い主が見つからなかった犬は、終生施設で最後まで面倒を見てもらえるため、
1匹も殺さないそうです。
この施設の運営には、年間8億円かかるそうですが、
それは、各個人や企業からの寄付で、まかなわれていて、
国や自治体の資金援助は、ほとんど必要ないそうです。
動物を飼うという点において、日本は、ドイツから学ぶことがたくさんあるように感じました。
しかし、すぐに、ドイツの真似をすることは難しいので、
個人レベルで今すぐできる事を考え、実行することが大切だと思いますが、
いかがでしょうか?
例えば、動物を飼う前には、その動物の特徴を学び、
ご自分のライフスタイルを振り返り、飼育環境を整える事ができるかどうかを検討し、
動物を飼うようにする事などです。
この絵本は、対象を【おばけ】にし、
飼いかたや育てかたについて、詳しくユーモラスに描かれています。
それだけでなく、、ここに書かれている内容は、
ペットを購入する際の考え方を学ぶヒントになります。
例えば、
「おばけを飼うと、いいことも よくないこともある。
紙に かいてみてごらん。」など。
この本を日頃から読んでいると、
お子さんがペットを欲しがった際や、
家族でペットを飼う際に、この本に書かれている、
ペットを飼うための考え方が、無意識に役立ちます。
さらに、この絵本は、漢字交じりの文章ですが、
全ての漢字に読み仮名が書いてありますので、
自然と漢字の読みの練習もできます。
これからペットを飼うことを考えていらっしゃる方、
お子さんに漢字の読みを自然に学んでいただきたい方に、
お勧めの絵本です。
お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など
りますので、自然と漢字の読みの練習もできます。これからペットを飼うことを考えていらっしゃる方、お子さんに漢字の読みを自然に学んでいただきたい方に、お勧めの絵本です。(集中力がついたお子様向き)