わかやまけん(作) こぐま社
しろくまちゃんが、お母さんと一緒にホットケーキを焼いて、
こぐまちゃんと一緒に食べるお話です。
この絵本には素晴らしい点が3つあります。
1.「日本の色」を使っています♪
しろくまちゃんのほっとけーきの表紙は、「オレンジ色」ではありません。
実は、「柿色」なのです。
絵本講師養成講座の際に、こぐま社の佐藤社長(現会長)が、
このように、おっしゃいました。
「ディックブルーナの色使いは「オランダの色」つまり、チューリップの色彩ですが、
こぐまちゃんシリーズは、「日本の色」を使用しています」と。
この絵本を読むだけで、日本文化の色彩が無意識で身に付きます。
2.エプロンの色が変化します♪
文字を読んでいる大人は気付かない方が多いのですが、
しろくまちゃんのエプロンの色が変わります。
ほっとけーきを作る際には柿色、食べる際には黄緑色、お片付けの際には青色です。
このことで、子どもは、しろくまちゃんの行動の変化に気付きます。
3.お片付けをしています♪
「作って食べる」という行動を表した絵本は多いのですが、
後片付けを行っている絵本は少ないようです。
作って食べたら片付けるという行動のプロセスを無意識に学べる絵本です。
余談ですが、初版では、お片付けの際の食器洗いでは、洗剤の泡が大きく描かれていたそうですが、
環境を配慮して、最近発行された絵本では、
洗剤の泡の絵は描かれずに、水洗いを行っています。
このように、良い生活絵本は、短い言葉の中に、たくさんのメッセージが織り込まれ、
乳幼児の潜在意識に良い影響を与えてくれます。
余談ですが、私は、長女を早期胎盤剥離で1か月の早産で出産しましたので、
次女も帝王切開で出産いたしました。
長女を出産する際には、あまりの痛みで気を失ってしまいましたが、
次女を出産する際には、下半身麻酔でした。
麻酔が効き始めてから出産するまで、
心の中で、この「しろくまちゃんのホットケーキ」を何度も暗唱しました。
そのおかげで、次女は生まれてすぐから、ご機嫌が悪くなっても、
「しろくまちゃんのほっとけーき」を暗唱すると、
途端にご機嫌になってくれました♪
胎教の時から読んでいた絵本ですが、
改めて、胎教の素晴らしさを実感しました。
さらに、余談ですが、2回目の帝王切開は、
1回目と違う場所にメスを入れると思っていたのですが、
1回目と同じ場所を切ることを知ったのは、
2回目の帝王切開の最中でした(笑)
話を戻しますね♪
「しろくまちゃんのほっとけーき」は、
どの赤ちゃんにも、生まれた日から読んであげられる絵本です♪
赤ちゃんがいるご家庭には、絶対に置いていただきたい絵本です!
お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など
(韓国在住、2歳10ヶ月男の子、韓国語210冊・日本語20冊・英語25冊)
(愛知県在住、2歳7ヶ月女の子、日本語100冊)