古田足日(作) 田畑精一(絵) 童心社
さくら保育園では、何度注意されても
言うことを聞かない子は真っ暗なおしいれに入れられて、
あやまるまで出してはもらえません。
押入れに入れられた子は、
泣き出して、先生にだしてもらえますが、
ある日、【さとし】と【あきら】の二人が、
押入れに入れられてしまいます。
しかし、二人は、押入れの中で頑張り、
冒険が始まります。
二人の子どもだけではなく、先生の成長も描いている絵本です。
おすすめのポイント
初版1974年、私が持っている本は2004年4月164刷です。
一体、何冊販売されたのでしょうね・・・。
長く読み続けられている絵本には、
理由があります。
この絵本では、子ども達と先生(大人)の両方の視点で描かれていますので、
読んでいる大人も読んでもらっている子どもも、
一緒に楽しめるという点も大きいと思います。
また、その文章に良く合った絵も素晴らしいと感じました。
「しつけのために●●をすることは、良い事ですか?良くないことですか?」
のようなご相談を受ける事がございます。
私は、出来事や物事だけを見て、良い悪いの判断をしないので、
お返事に困ってしまうことが良くあります・・・。
このような絵本を読むことで、
上記のような悩みも、自分で判断できるようになるかもしれませんね。
お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など
最初は白黒で描かれた絵や「おしいれ」という暗くて怖いイメージを持っていた娘はこの絵本を怖がっていましたが、読み出したら食い入るように聞いていました。大人が朗読しても15分以上かかる絵本を集中して聞いていました。読み終わると「私も『さくらほいくえん』に行きたい!」と言う娘は、何回か読んだ後は最初の数ページの文章を暗記して1人で読んでいます。怖いもの見たさと、冒険心が出てくる時期、この絵本の世界にぐぐっと子どもは入り込めるはずです。
(東京都在住、歳3歳8ヶ月女の子・9ヶ月女の子、日本語150冊・英語32冊)
(東京都在住、歳3歳8ヶ月女の子・9ヶ月女の子、日本語150冊・英語32冊)
6歳年長の子どもを育てています。海外に住んでいますので日本の保育の環境はわかりにくいと思いますがこの本は6歳の男の子の心理をよくつかんでおり、共感でき主人公に感情移入できるようです。