ぼく お月さまとはなしたよ

フランク・アッシュ(作) 山口文生(訳) 評論社

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

大人が読むと山にクマくんの声がこだましているだけと分かるのですが、それでもそれはクマくんの優しさがクマくんに返ってくるのが、ほのぼのとした気持ちにさせます。子ども(3歳)は、クマくんがお月さまのために努力する一生懸命な姿に惹きつけられ、お互いに許しあって最後に「おたんじょう日、おめでとう!」という場面でほっとしている様子がよかったです。
(兵庫県在住、9歳男の子、3歳女の子、日本語310冊)
クマのお月さまを思う優しい気持ちが心温まるお話です。優しいクマはお月さまにプレゼントをしようと考え、お月さまに話しかけると、なんと返事をしてくれます。でもそれはクマの勘違い。その正体はやまびこなのだけれど、クマはそれに気づかず話しかけ続けます。そのやりとりはとても楽しく子どもはきっと喜んでくれると思います。(実際に小学1年生に読み聞かせをしたところ、とっても喜んでくれました。)