ルシールはうま

アーノルド・ローベル (著), 岸田 衿子 (翻訳)

「やってみて良いんだ!と思える絵本」

『子どもが「やりたいこと」を「やらせること」』や
『自分が「やりたいこと」を「やること」』に、
マイナスの気持ちを感じて、制限をかけていませんか?

1000人を超える末期患者の死を見届けた緩和医療専門医が、
患者が吐露した“やり残したこと”をまとめた

『死ぬときに後悔すること25』には、
「自分のやりたいことをやらなかったこと」
も、書かれています。

あなたは、今まで、
「やってみて後悔したこと」と
「やらなくて後悔したこと」、
どちらが多いでしょうか?

多くの人は、
「やらなくて後悔したこと」なのではないでしょうか?
「やってみる」と思った通りの結果にならなくても、
改善したり次の道に進むことができますよね。

「やってみる」というのは、
チャレンジ精神や自信や勇気につながります。
「やりたいことをやってみて良いんだ!」
と勇気をもらえる絵本を紹介します。

あらすじ

お百姓さんの家の馬のルシールは、
泥だらけの自分の姿を見て、悲しくなりました。
お百姓さんの奥さんは、ルシールにおしゃれをさせてくれました。
その結果、ルシールは・・・。

子育てワンポイントアドバイス

子どものやりたいことは、
やらせてあげたいと思っているけど・・・。
ただ、
「子どもの希望を叶え続けると、
自分自身に負担がかかってしまうのではないかしら」

「子どもの希望を叶え続けると、
わがままな子になってしまうのではないかしら」
のような不安を持っている人は少なくないようです。

あなたはいかがでしょうか?

人はやりたいことをやることで、

「やっても良いんだ!」と【認める】ことができ、
「やった」という【体験を積む】ことができ、
「やった結果」という【自信を持つ】ことができます。

子どもがやりたいことをやらせることは、

【認める】【体験を積む】【自信を持つ】

の3つを親子で手に入れることができます。

『ルシールはうま』のルシールは、
泥だらけで悲しい気持ちになりましたが、
お百姓さんの奥さんにおしゃれをさせてもらいました。

結果としては、
前の泥だらけの姿に戻りました。

しかし、前と違っていたのは、
嬉しい気持ちを持って、自分から進んで、そうしたことなのです。

それは、ルシールが、
おしゃれをしたことで、、

【認める】【体験を積む】【自信を持つ】

の3つを手に入れたからです。

この絵本は『どろこんこ こぶた』と、
同じ場所が舞台となっています。

『どろんこ こぶた』は青と黄色がベースの絵、
『ルシールは うま』は赤と黄色がベースの絵です。

併せて読むことで、
同じ場所でも色によってイメージが違うこと、
同じ登場人物を見つけること
など、子どもの完成や感受性も育むことができます。

この絵本は次の3人にお勧めします。
1.子どもが「やりたいこと」を「すんなりとやらせてあげたい」親御さん
2.『自分が「やりたいこと」を「やること」』
にプラスの気持ちを持ちたい人
3.自分や子どもが、「チャレンジ精神や自信や勇気を持ちたい」
と思っている人