ダグマー・H. ミュラー (著), フェレーナ バルハウス (イラスト), Dagmar H. Mueller (原著), Verena Ballhaus (原著), ささき たづこ (翻訳)
『病気を理解して人を思いやる気持ちを育てる』絵本
私達は自分や配偶者の親のことを
「ずっと、元気でいるはず!」
と、無意識に考えているのかもしれません。
でも、親は確実に毎年年齢を重ねていますので、
体力が衰えたり、記憶力が低下していたりするのかもしれません。
このメールマガジンをご覧の方の中には、
介護状態や病気の親のお世話をしている方もいらっしゃるかもしれません。
要介護(要支援)の人数は、
494万人(2010年7月末現在)
だそうです。
特に、アルツハイマー型認知症の患者は推定100万人。
認知症は、65才以上の10人に1人は発症すると言われるほど、
高齢者に多い病気です。
あなたの親御さんは、今何歳ですか。
多くの人は、「10人に1人は発症する」と聞くと、
自分や自分の家族は、「発症しない9人に入る」と、
考える人が多いようです。
そしてそのように考えていると、
親が介護状態になってしまった際に、
大きなショックを感じてしまいます。
「親が介護状態になるかもしれない・・・」と考えてばかりいて、
不安な毎日を過ごす必要はありません。
ただ、「親が介護状態になるって、どんなこと・・・」ということを、
少しだけ知っておくと、
もし、そのような状態になっても、
落ち着いて対応できる可能性が高くなるのではないでしょうか。
『忘れても好きだよ おばあちゃん』は、
アルツハイマー病になって、
なんでもすぐに忘れてしまうおばあちゃんと同居している
女の子が主人公です。
お母さんは、
何でも忘れてしまうおばあちゃんの頭の中を大きな木、
記憶している事柄を1枚1枚の木の葉に例えて、
女の子に話してあげます。
実際に親がアルツハイマー病になってしまった時に、
この絵本に登場するお母さんのように、
いつも、心穏やかに優しく、
おばあちゃんに対応できるかどうかはわかりません。
だけど、この絵本を親子で読んでおくことで、
「病気を理解して人を思いやる気持ちを持つこと」を、
親子で先行体験できるかもしれません。
そうすることで、
「病気を理解して人を思いやる気持ちを持ちたいな?♪」
と思えれば、
それを実践できる人になれるように感じています。