スイミー―ちいさなかしこいさかなのはなし

レオ・レオニ (作), 谷川俊太郎(訳) 好学社

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

沢山お勧めしたい本はあるけれど、子どもに聞いたところ一番最初にあがった名前がこの本だったから。もちろん家では何度も読んでいる本。子どもが今、海の中の世界にとても興味があり、この絵本があがったのかもしれないが、男の子で一人っ子のうちの息子にとっては、勇敢なスイミーがあこがれでもあり、自分とかなりダブらせて読んでいるのかもしれない。
(福岡県在住、3歳9ヶ月男の子、日本語280 冊・フランス語3 冊・英語1 冊)
この本は、子どもが1 歳半頃に買ったものですが、そのころから小さな魚が沢山出てくるページを真剣に見て「スイスイ」と呼びかけたり、一匹ずつ指差して数を数えるしぐさをしていました。この本のおかげで、魚をはじめ、海の生物、そして動物が大好きになり、今では、車や電車のおもちゃよりも、水族館に行ったり生物図鑑をみたりするのが大好きです。
(アメリカ在住、2 歳5 ヶ月、日本語30 冊・英語10 冊)
兄弟2 人が寝る前に必ず読んでと持ってきます。 スイミーごっこや、お絵かきなどもします。他の絵本ではしない光景なんです!!
(奈良県在住、女の子五歳・男の子三歳、日本語200 冊・英語1 冊・韓国語1 冊)
私は小さいころから絵本が大好きです。母も絵本が大好きで、昔は絵本は高額なものでしたが、多くの絵本を買ってくれていました。その中で母のお気に入りは「スイミー」。私ももちろん好きでよく読んでいましたが、大人になり絵本をあまり読まなくなってからの記憶は『絵が綺麗な本』という印象でした。自分にも娘ができて、実家で「スイミー」を読んであげたとき、あまりの素晴らしい内容に感動しました。『ぼくが目になろう』何だかドキドキしました。賢いスイミー、勇気のあるスイミー、自分の個性を受け入れ、自分の役割をしっかりと果たす。娘にも、スイミーのような強く素敵な人になってもらえたらなぁと思います。みんなで力を合わせれば、きっと夢をかなえることができる!娘にはそんなメッセージも受け取ってもらえたらと思います。すっかり忘れていましたが、小さなころの私の心にも、きっと届いていたはず。絵はとても美しく、声に出して読んでみると、言葉のリズムも楽しい。多くの方にぜひ読んでもらいたい一冊です。