エリックカール(作) もりひさし(訳) 偕成社
お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など
エリックカールさんの絵本なので、絵の美しさはいうまでもありません。ヤドカリが毎月新しい出会いを重ね、1年間でたくましくなり、新しい住処を求めて旅立つおはなしです。1月、2月・・・と月を追い、ヤドカリの仲間が1人ずつ増えていくので、『何月』という言葉が耳に入り『これはヒトデ』『これはサンゴ』と指差しでお話してくれたりしました。購入したのは娘が2歳前半で、2度ほど読みましたが自分から選んでくる事はありませんでした。ところが入園を控えた頃(3歳前後)から突然リクエストしてくるようになり、2月3月はずいぶん読みました。訳者のもりひさしさんのメッセージ『この本の願い』の中に『この本をみる子どもたちは~中略~学校が変わるときなど、やどかりのように新しい生活に向かって成長していくことができるでしょう』とかかれてあったのですが、まさに、そのとおり!と感じてしまいました。話を覚えるほどは読んでいなかったはずなので単に偶然かもしれませんが、自分でこの物語を求めて読んでいた気がしてなりません。絵本の力を感じた1冊です。