わたしゃ ほんとに うんがいい

せな けいこ(作) 鈴木出版

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

子どもたちの意見を聞かず、私の独断で選びました(^^; 選んだ理由は、「いつも笑顔で、どんな出来事もプラスに解釈し、プラスの言葉を口に出す」ということを、この絵本から自然に学べると思ったからです。いつも笑顔とプラスの解釈・プラスの言葉を意識して読むと読後感はハッピー♪な気分になっています(^^) 子どもたちの反応はゲラゲラ笑う・・・のようなものはありませんが、たまに私のことをにこにこかあちゃん♪と呼んでくれます(嬉)
(奈良県在住、5歳の男の子・3歳3ヶ月の女の子、日本語540 冊)
にこにこおばあちゃんの口癖は「わたしゃ ほんとに 運がいい。」ある日、道を歩いていると、壺が落ちていました。ただの壺だと思っていたら、中には金貨が…「わたしゃ ほんとに運がいい。」その壺を引っ張っていくと、途中で、金貨が銀へ鉄へ石へ…とどんどん変わっていきます。おばけ(イギリスでいう妖精)がおばあさんを何回も化かした結果です。私だったら、金貨が銀に変わっただけで、「え~」とショックを受けるかも?それなのに、おばあさんは、石ならば、置石にすればいい。「わたしゃ ほんとに運がいい。」と、その状況を楽しみ、いつもニコニコしています。物事を良い方へ良い方へと考えられるおばあさん。頭のなかがプラスのオーラーにあふれていて、すばらしいです。本当に見習いたいです。イギリスの昔話であるこのお話を知ったのは、「いたずらおばけ」(イギリス昔話・瀬田貞二(訳)、和田義三(絵))が初めでした。おばあさんの生き方のすばらしさに感動し、子どもとこの絵本を見ることで、母としての自分が元気づけられる大切な本でした。子どもにもこの大切なメッセージが伝わるようで、読んだあとに、子どもは満たされた良い表情をしているように思います。残念ながら、こちらの本は絶版になってしまったとのことですが、代わりに、せなけいこさん版の標題の本を推薦させていただきます。こちらは、せなけいこさん特有の優しい貼絵が、ますます読む人の気持ちを和ませてくれます。
(東京都在住、9歳1 ヶ月男児・3歳男児、日本語430 冊)