フランソワーズ(作) なかがわちひろ(訳) 偕成社
おすすめのポイント
手に入れていない物やできなかった事ばかりに焦点を当てて悔やむと、
心が満たされません。
身近にあるものや自分が持っている物に焦点を当て、感謝の気持ちを持つと、
プラスの気持ちで満たされて幸せを感じる事ができます。
感謝の気持ちを持ち、それを口に出して言うことは大切と、分かっている方は多いようですが、
実際にできている方や習慣になっている方は少ないようです。
あなたは、いかがでしょうか?
子どもは、親の言うことは聞きませんが、親のすることや口癖は、しっかりと見聞きしてして真似をします
「『ありがとう』と言いなさい」や「感謝しなさい」と100万回言うよりも、
一見当たり前に感じることや些細に思えることにも、日頃から、親が感謝の気持ちを口に出すことで、子どもも、感謝の気持ちを無意識に学びます。
『感謝の気持ちの持ち方』や『こんな風にありがとうと思えば良いんだ』ということを、親子で学べる絵本です。
余談ですが、先日、
小学校3年生の長女のあかりが、お友達とのトラブルを感じ、私に相談をしました。
Aちゃん、Bちゃん、Cちゃんの仲良し3人組が、あかりの行動について、
※「○○したらいかんとよ〜!」のような、ジャッジをするような内容を伝えてくるそうです。
(博多弁です。標準語は、「○○しては、いけないのよ!」です)
子どもは、学年が上がるにつれて、心の動き(感情)が複雑になって参りますので、
コミュニケーションに関するアドバイスは、言葉を選びながら行っています。
あかりの話をじっくりと聴き、どのように伝えたら良いか冷静に考えました・・・。
Cちゃんは、近所に住んでいますので、あかりが学校を休んだ際に、
プリント類を家まで持ってきてくれます。
そこで、あかりに、「Cちゃんがプリントを持ってきてくれた次の日、
『昨日はプリントを持ってきてくれて、ありがとう』ってちゃんと伝えている?」と、
尋ねました。
あかりは、「言っていない・・」と答えました。
そこで、私は、
「明日学校に行ったら、『あかりが学校を休んだ時に、いつもプリントを持ってきてくれてありがとう』
って、言ってみて♪」と、アドバイスを行いました。
そして、あかりを膝の上に乗せ、この本を読みました。
次の日、学校から帰ってくると、あかりは、「Cちゃんに、『ありがとう』って言ったよ!」と、
嬉しそうに言いました。
そこで、私は、「Cちゃんはどんな風だった?」と尋ねると、
「笑いながら、『また、休んだら持っていくけん!』って言ってくれた!」
と、あかりは答えました。
その日以来、あかりは、お友達とトラブルを感じることが無くなったようです。
AちゃんもBちゃんもCちゃんも、みんな良い子です♪
相談をする方は、自分は被害者、相手は加害者のように感じる事がありますが、
コミュニケーションのすれ違いは、感謝が薄れた際にも起こります。
加害者や被害者ではなく、すれ違いを修正するために、
心を込めて「ありがとう」を伝えることは重要だと感じています。
お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など
日頃から、親が感謝の気持ちを口に出すことで、子どもも、感謝の気持ちを無意識に学びます。『感謝の気持ちの持ち方』や『こんな風にありがとうと思えば良いんだ』ということを、親子で学べる絵本です。(絵本に慣れてきたお子様向き)