きんのたまごにいちゃん

あきやま ただし(作) 鈴木出版

【金色の卵の殻が象徴するものは?】⇒『きんのたまごにいちゃん』

こんにちは、山口理加です。

お子さんの成長に応じて、距離感や見守り方を変えていますか?

親にとって子どもは、いつまでも子どもです。

でも、子ども自身は、成長と共に、自我が芽生え、世界が広がっているのです。

あきやまただしさんの『たまごにいちゃんシリーズ』は、
親と子どもの距離を、卵の殻に例え、
親にも子どもにもわかりやすく伝えている絵本です。

今日、紹介する『きんのたまごにいちゃん』は、
親が、子どもに、卵の殻の卵居て欲しいと思い、
一生懸命に頑張っている場面から物語が始まります。

あらすじ

殻が金色のたまごにいちゃん、その色にこめられた意味とは。

<Amazon.co.jpより>

子育てワンポイントアドバイス

親が子どもにしていることの目的は、
「子どものためになる」と思っていることが多いようです。

例えば、お稽古事、しつけ、通塾、
幼稚園・小学校・中学校のお受験、
進学先や就職先選びのアドバイス、
お金の使い方や生活のルールなど・・・。

それは必要なことが多いのですが、
子どもの成長や、個性や、やりたいことに応じた内容かどうか、
定期的に見直しが必要です。

また、子どもが大きくなってくると、
子どもの意思も加えることが必要なのではないでしょうか。

そうすることで、
親が思っている以上の人生を子どもは送れることが多いですし、
何より、それが子どもの幸せにつながるからです。

この絵本は、金の卵の殻の中はお兄ちゃんなのに、
ずっと卵のままでいる、
たまごにいちゃんのお話です。

どうしてそうしているかというと、
お父さんとお母さんがずっと守っているからです。

危ない物を避け、
転びそうになると抱っこし、
友だちに誘われてもお母さんが断ります。

でも、卵が割れたら、
たまごにいちゃんは、伝説の鶏になったのです。

絵本は繰り返し読む本です。

私達は、この絵本を繰り返し読むことで、
次のような可能性があります。

親は、子どもが大きくなった時にやりたいことを応援することの大切さを感じるかもしれません。

子どもは、やりたいことにチャレンジすると大変なことも起きるけど、
伝説を残せるかもしれない可能性を感じるかもしれません。

親子で読むのも、
集団での読み聞かせも、
どちらもふさわしい絵本です。

『きんのたまごにいちゃん』あきやまただし/絵・作
すずき出版

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

そのままのあなたでいいんだよ、というメッセージが子どもの自信につながる気がするから。
(広島県在住、3ヶ月男の子、日本語15 冊)