パトリック ジルソン (著), クロード・K. デュボア (イラスト), Patrick Gilson (原著), Claude K. Dubois (原著), 野坂 悦子 (翻訳)
子どもにも【死】を理解できる絵本」▼△▼
首都圏の小学校高学年児童の三分の一が
「人は死んでも生き返る」と考えていたという。
『死を通して生を考える教育研究会』の調査だが、
「わからない」も三割、
正しく認識していたのは残り三割だったそうだ▼
飼っていたカブトムシが死んでも、
「電池が切れた」とか「またデパートで買えばいい」と
いった家庭環境の中で育った子供に
“命の大切さ”を教えるのは難しい。
これは、平成14年6月25日の産経抄掲載の記事です。
さらに数年前の別の調査では、
兵庫県内の幼児から中学生まで約4200人を対象とした
死生観を聞いたアンケートの結果、
「死んでも生き返ると思うか」という質問に対して、
「生き返る」「たぶん生き返る」
と答えた中学生が2割に達していたそうです。
人の死や命の大切さについて、
子ども達が理解できると、
「いじめ」や「自殺」などは減るのかもしれませんね。
ただ、「命の大事さ」や「死」について、
親が教えることは簡単ではありませんよね。
そして、
このテーマを扱った絵本では、
亡くなるのは動物や老人が多いようです。
友だちの死について、
小さな子どもにもわかるように伝えている絵本を見つけました。
お子さんへ是非読んでいただきたいとの願いを込めて、
紹介します。
『レアの星ー友だちの死ー』あらすじ
レアはがんという病気にかかり、入院することになりました。
友だちのロビンは、まい日、おみまいにいきます。
本をよんだり、おしゃべりしたり、いっしょに星をみあげたり。
けれども、やがてふたりにわかれのときが、おとずれます…。
レアとロビンの友情をとおして命を静かに見つめる絵本。
<アマゾン>(内容)より
子育てワンポイントアドバイス
「デス・エデュケーション」とは、
「死の(準備)教育」のことです。
生命や他の人の価値観を尊重できるようにすることなどを目標としています。
これは、とても大切な教育ですが、
子どもに理解してもらうには、難しい点があります。
だからこそ、子どもにもわかる絵本が適切なのかもしれません。
この絵本に差し込まれていた「『レアの星』の読み聞かせをして」
によりますと、
「5歳児なら理解できる」と書かれていました。
この絵本は次の3人にお勧めします。
1.「命の大事さ」や「死」について、子どもに理解してもらいたい親御さん。
2.「きょうだい」「友だち」が死んでしまうという体験をしてしまったお子さん。
3.「いじめ」「自殺」などをして欲しくないと思っている親御さんとお子さん。