まいちゃんのいちにち (ことばえほん)

神沢利子(作), 垂石真子(絵) 小峰書店

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

海外の地方都市在住で、夫も現地の者なので、日本の事(習慣・言葉・食べ物・人間関係など)を子どもが自然に吸収するのはあまり簡単ではないように思います。そんな中、この本は、まいちゃんという女の子の一日を通して、日本について色々な事を学ぶことができます。字が多い本なのですが、子どもは9ヶ月頃からお気に入りで、何度も何度も読んで欲しいと持ってきました。まいちゃんが、ほかほかにゆでたじゃがいもを上手にむく場面では、手をたたいて喜んだり、まいちゃんのお部屋にぐりとぐらの本があるのを見つけて、自分のぐりとぐらの本を持ってきて読んでと言ったり、くまのぬいぐるみと一緒に寝る場面では、自分も大好きなくまのぬいぐるみを持ってきて幸せそうにしたりしていました。今では物語を楽しむだけではなく、こちらではなかなかみることのできない日本のものを指差して、「これは何」と聞いてきます。今度日本に遊びに行ったら、本物を見せたり、同じような体験をさせたりできたら良いなと思っています。
(フィリピン在住、2歳1ヶ月の男の子、日本語120 冊)