1つぶのおこめ~さんすうのむかしばなし~

デミ (著), Demi (原著), さくま ゆみこ (翻訳)

【数学的思考を知恵に変える子へ!】⇒『1つぶのおこめ~さんすうのむかしばなし~』

小学校の宿題は、
計算ドリルと音読と漢字の練習
ということが多いのではないでしょうか。

そして、高学年になると、
この3つに調べ学習が追加される程度ですよね。

ただ、学習の内容は、
小学4年生頃から抽象的思考が多くなるので、
理解できない子がグン!と多くなります。

「9歳の壁」と呼ばれていますので、
知っている人も多いのではないでしょうか。

特に、算数は、計算能力ではなく、
文章読解能力も必要になりますよね。

また、国語が得意な子でも、
文章に数字が入っていると、
苦手意識を感じてしまう場合もあるようです。

では、どうしたら良いのでしょうか?

数学的思考がテーマの絵本を読んでおくと、
「文章読解能力がつきます」し、
「文章に数字が入っていても大丈夫!」
となるのではないでしょうか?

『1つぶのおこめ~さんすうのむかしばなし~』は、
数学的思考がテーマの絵本です。

あらすじ

けちな王様をこらしめよう! 

算数のひらめきで村を救った女の子のお話。

1つぶ、2つぶ、4つぶ、8つぶ……。

30日目には、何つぶ? 

インドの昔話を細密画風に描いた楽しい絵本。

左右に広がる大パノラマのイラストは、圧巻!

<光村図書HPより>

子育てワンポイントアドバイス

「1粒のお米も毎日2倍にすることで、一ヶ月後にはとても大きな数になる」
というのは、
「等比数列(とうひすうれつ)」という考え方を利用しています。

これは、高校3年生くらいで勉強する内容です。

その理論を物語で読んでいると、
学校で学んだ時にも親しみやすいですよね。

私は、この絵本を読んだ時に、
「千里の道も一歩から」という言葉が浮かびました。

「大きなことを成し遂げるには小さいことを始めることが大切」ということです。

勉強として学校で習うと難しく感じるような事であっても、
物語と絵でわかりやすく教えてくれるのが絵本の良さの1つだと実感しています。