ダニエルのふしぎな絵

バーバラ・ マクリントック (作) 福本友美子(訳) ほるぷ出版

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

写真家のお父さんと、自分の絵をお父さんに喜んでもらいたいと思うけど、どうしてもかわったもの(ふしぎな絵)を描いてしまうダニエル(女の子)のお話です。お父さんはダニエルをとてもかわいがっています。ダニエルもお父さんが大好きです。でも二人の『目で見る感性』は違っています。お父さんは目に見えるままに、そのままのありのままの姿を写す写真家。一方ダニエルは空想のつばさを羽ばたかせる力があります。写真を売って生計を立てている父子なのですが、ある日お父さんが高熱を出し病気になります。ダニエルは看病しながらも絵を描くのですが、お金がなくなってしまったので、お父さんのカメラを持って写真を撮りに出かけます。でもうまく撮ることができません。しょんぼりするダニエルに画家のカミーユ・ブトン婦人が声を掛け、自分のスタジオにダニエルを連れて行きます。そこでダニエルはブトンさんの作品を見てうれしくなりいろいろ質問します。ブトン婦人はダニエルを助手にしてくれました。ダニエルはうれしい気持ちいっぱいでうちに帰ります。お父さんは帰りの遅いダニエルを心配していましたが、病気はよくなっていました。ダニエルは今日の出来事を全部お父さんに話します。お父さんはつぶや
きます。「この子はこの子で、じぶんの道を見つけたんだな」子が親に一心についていこうとする姿が胸を打たれます。親が“ありのままの子を認める(受け入れる)”ことも感じました。とにかく絵に惚れました(^^)(内容が深い絵本)