マドレーヌといぬ

ルドウィッヒ・ベーメルマンス(作) 瀬田貞二(訳) 福音館書店

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

なんといっても主人公が子どもたちで、それも異文化パリでのお話。日本では寄宿舎という体験はほとんどできないし、そこが想像力を膨らませることができるところ。ただ、背景は違え、子どもたちの考えることは同じで、聞いている子どもたちにとっては共感できる点がある様です。マドレーヌシリーズでも、特にこの本は子どもたちが一方的な大人の言い分に負けない姿勢、クラベル先生が子どもたちを擁護しつつ、いったんは申し出を受け入れる形で、うまく間をとりもってくれるよき理解者であり、見習わなければならない部分がたくさんあります。ほのぼのとした絵を楽しむこともできるし、芸術性も高いと思います。当の娘は、最後に子どもたちの人数分子犬が産まれるところが大好きです。