ぼちぼちいこか

マイク・セイラー(作) ロバート・グロスマン(絵) いまえよしとも(訳) 偕成社

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

他の絵本はかじったり破ったりして見られなくなったものが多いのですが、この本だけは何故か生き残っているので。関西弁の語り口調なので普段使っている言葉で絵本を読めるから良い。
(大阪府在住、2歳1ヶ月男双子、日本語30冊)
何をやってもうまくいかないかばのお話は私の母(子どもたちにとっては祖母)の大のお気に入りで、私も小さい頃よく読んでいた絵本でした。子どもたちはかばくんが失敗する様子が面白いらしくいつも「もう一回!」と何度も読んでいます。親子でぼちぼちいこかと癒される一冊です。
(滋賀県在住、6歳9ヶ月の女の子、2歳5ヶ月の男の子、日本語50冊)
何かになろう(宇宙飛行士やマジシャンなど)とするけれど、体が大きかったり、力が強すぎたりして思うようなものになれないカバ君が主人公です。でも、最後は「いいことおもいつくまで」「ひとやすみ」し「ま、ぼちぼちいこかということや」で終わります。幼稚園や生活の中で思い通りにできないことがまだまだたくさんある息子には、そのイラつきを「ひとやすみ」させてくれるようです。絵と訳者による関西弁がお話をユーモラスに感じさせてくれるので、息子はけらけら笑いながら読んでいます。心にひとやすみと元気を与えてくれる本です。