かみさまからのおくりもの

ひぐちみちこ(作) こぐま社

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

ちぎり絵がとてもかわいくて優しい絵本です。お父さんが乗った車や、小さいおうち、木や葉・小鳥たちなど、細かいところにも工夫がされていて、うちの息子はまだ内容を深く理解する段階ではないですが、そんな細かいところにまで目がいくようで、「ブー」「ピピちゃん」などと喜んでページをめくったりしています。将来は、自分や周りのお友達の「かみさまからのおくりもの」を慈しんで読んでくれるのではないかと楽しみにしています。
(イギリス在住、1歳6ヶ月男の子・第二子妊娠6ヶ月女の子、日本語93冊・英語15冊)
あたたかい絵とお話が親子ともに大好きです。お話の中のこの子はうちの子だわと微笑みながら読み聞かせています。この子が何歳になってもこの本を一緒に開きながら、お父さんとお母さんはあなたのことを愛しているよと伝えていきたいと思います。
子どものはまる本は、時期によって変遷がありますが、今はこの本が一番好きなようです。
大人が読んでも、気持ちが暖かくなり、どんな人間に対しても肯定的になれる良い本だと思います。
赤ちゃんが生まれる時、神さまはひとりひとりの赤ちゃんに贈り物をくださいます。ある子には「よくわらう」、またある子には「よくたべる」そしてよく泣く赤ちゃんは「歌が好き」etc・・・そして、少し大きくなった子どもたちは空を見上げていいます。『かみさますてきなおくりものを ありがとう』と。この話は、作者が娘を幼稚園の他の子どもと比べて、『よく泣く!ゆっくりしている!なんとかしなければ!』とカッカとなり叱ってしまい、ますます泣いて、ますますゆっくりになってしまった、という経験を通し気付いたこと、『子どもを親や社会の気に入るように変えようとすることは大人の横暴で、子ども本来持っている個性を壊してはならない』を土台に作った手作りの絵本が元になっているそうです・・・と、大人が見てもいい絵本ですが、子どもも理屈なしに大好きな絵本です。(もしかしたら、胎教で読んでいたからかな?)