三びきのこぶた

イギリス昔話 瀬田貞二(訳) 山田三郎(絵) 福音館書店

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

三びきのこぶたのお話は、人間の成長を表わしているそうです。まだ経験が少ない頃は、わらのような、一瞬で吹き飛ぶような成果を出すことしかできず、その後、少し丈夫な木の家のような成果を出し、最後に、丈夫なレンガの家を作ることができるようになる。と言う意味だそうです。食べられたり死んでしまうというのも、悪い意味ではないようです。狼は、自分の中にある、未熟な部分や弱い部分や後ろ向きな部分を表わしていると考えてみてはいかがでしょうか。わらのような一瞬で吹き飛ぶ成果を出していた頃の自分がいなくなり(=食べられていなくなった)成長して木の家を作り、その家も吹き飛んでしまうくらいの成果だったので、食べられてしまい(=いなくなる)、最後にレンガの家を作り、今度は狼を食べてしまう(=未熟さを克服した)と言うお話だそうです。(昔話、民話)