たんぽぽ

甲斐 信枝

【変化の時代の対応を教えてくれる】絵本

こんにちは、子育て絵本アドバイザーの山口理加です。

タイトルのはじめの文字が、
あいうえお かきくけこ と順番に紹介をさせていただいています。

今回は【た】で始まる絵本を紹介します。

今のように変化の激しい時代には、
頑(かたく)なかけだと潰される可能性が高く、
柔らかいだけだと流される可能性が高くなります。

そのため、芯を持ちつつ柔軟に環境に対応することが重要です。

そして、それを教えてくれるのは、
身近な植物の【たんぽぽ】です。

たんぽぽは、
アスファルトのすき間にも根を張って花を咲かせる生命力の強い植物で、
都会に住んでいる人も見ることができます。

50センチ以上の根を張り、
最大では1メートルの根を張ることもあるそうです。

たんぽぽが、芯を持ちつつ柔軟に環境に対応していることを教えてくれるのは、
甲斐信枝 作・絵の
『たんぽぽ』の絵本です。

周りの草が伸びると、たんぽぽもお日様に当たりたくてどんどん伸び、
周りに草がないと、たんぽぽは地面いっぱいに葉っぱを広げてお日様に当たる。

朝花が咲き、夕方になると花はつぼむ。

雨が降ると花は半分だけ開く。

そして、綿毛が風に乗って飛び立ち、
新しい命となる。

というように、芯を持ちつつ柔軟に環境に対応し、
次の命を育む姿を、
優しく美しい絵と、
的確でわかりやすい文章で描かれている絵本です。

この絵本を読むことで、
芯を持ちつつ柔軟に環境に対応することを潜在意識レベルで学ぶことができ、
親子で生きる勇気を持つことができるかもしれません。