アヌ・ストナー(作) ヘンリケ・ウィルソン(絵) 若松宣子(訳) 岩崎書店
ドイツで人気の絵本です。
ちいさなサンタクロースは、動物たちにプレゼントを配る係りです。
人間へのプレゼントは大きなサンタクロースが配っています。
ある日、町の動物たちから手紙が来ました。
「どうしてここには来ないの?」
小さなサンタクロースは、一人でソリを押したり引っ張ったりできないので、
町には行けなかったのです。
そこで、森の動物たちに手伝ってもらい、
町の動物たちにプレゼントを届けました。
おすすめのポイント
一見すると単純なお話のように感じますが、実は奥が深いお話です。
ちいさなサンタは、町の動物から手紙をもらい、
「町の動物にプレゼントを届けたい」と思いました。
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これは、【目標設定】なのですが、ただの目標設定ではございません。
自分のためではなく、他人(他の動物)のお役に立ちたいという、願いなのです。
次に、小さなサンタは、大きなサンタに相談に行きました。
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まず、身近な人で、信頼がおける人に【相談】をしています。
コミュニケーションで大切なのは、【報告】&【連絡】&【相談】です。
その、【相談】を行うというのは、
ちいさなサンタとおおきなサンタの【信頼の証】ではないでしょうか。
しかし、おおきなサンタは、難しい相談だと答えます。
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できない事をきちんと断ることも大切な事です。
ちいさなサンタはあきらめずに、ふくろうに相談に行きます。
ふくろうは【知恵がある】からです。
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これも、的確な判断だと思います。
誰それ構わずに聞くのではなく、
きちんと答えられそうな人(動物)に相談に行ったからです。
ふくろうに知恵を借り、森の動物たちに手伝ってもらい、
ちいさなサンタは、町の動物たちに、プレゼントを届ける事ができました。
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このことも、素晴らしいですよね。
「自分の事は、自分でしなさい!!!」と言われて育った方は、
優秀な方が多いのですが、全てを自分一人で行おうとしてしまい、
目標達成できなかったり、時間が足りない事が少なく無いようです。
ちいさなサンタクロースは、助けを求め、
森の動物たちは、力を貸してくれ、無事にプレゼントを届ける事ができました。
このことは、目標達成のためのチームワークを象徴しているのではないでしょうか。
お話の内容も素晴らしいのですが、
挿絵(さしえ)は、ブルーを基調に描かれています。
絵を描いた、ヘンリケ・ウィルソンさんは、
1961年生まれだそうです。
【目標達成のための方法やチームワーク】
を無意識で学べる絵本です。
読んであげるなら 5歳(年中さん)くらいから〜