いのちは見えるよ

及川和男(作)、長野ヒデ子(絵) 岩崎書店

子どもの質問は思いがけない内容が多く、
どのように答えて良いか迷うことはありませんか?

親子で絵本を読むことの良さは、たくさんあります。

子どもへのコミュニケーションを学べる機会は少ないのですが、
絵本を読むことで、子どもへのコミュニケーションを学ぶことができます。

この絵本では、目が見えない妊婦のルミさんのお隣に住んでいる、
小学生のエリちゃんが、思いがけないきっかけで、ルミさんの出産に立ち会いま
す。

その数日後、目の見えないルミさんが赤ちゃんのお世話をしながら、
「いのちは見えるよ」と、エリちゃんに伝えます。

「いのちが見えるって、どんなことかな?」と疑問を持ったエリちゃんは、
パパやママに尋ねます。

その答えは、私たち親にとって、とても参考になる事が多いように感じました。

体の一部に障害がある人と普通にお付き合いをすることを親子で学び
親が子どもに伝える言葉を学ぶのに良い本だと思います。

このような本には、
さっちゃんのまほうのて
もありますので、この2冊を読むことで相乗効果になる可能性が高いと感じてい
ます。

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

この本を通じて出産のこと、視覚障害者の人がいるということを学ぶことができます。目の見えないルミさんの出産に対する姿勢、子どもの接し方、そして「いのちは見えるよ」という言葉に私は読みながら何度涙したか、わかりません。とても感動的な本です。娘はいつもこの本を読むと、「わたしもママのお腹の中から産まれてきたの?」「ママ、いたかった?」「ママ、うれしかった?」っと出産のことに興味を持って聞いてきます。私は、いつも「痛かったけど、とってもうれしかったよ」と言って娘を抱きしめます。この本を通して「あかちゃんはかわいいね」っと言うようになりました。町で見かけた赤ちゃんにも、「かわいいね」と言うようになりました。「私もほしい」とおねだりされます。
(アメリカ在住、4歳10ヶ月、日本語450 冊・英語250 冊)