おむすびさんちのたうえのひ

かがくいひろし(作) PHP 研究所

先日、次女のほのかの保育園の行事、
「田植え」のお手伝いに行ってきました。

日本人の主食である、お米作りの体験は、
子どもの頃に経験させたい重要な事柄だと、
私は考えています。

なぜならば、
「食べ物を大切にすること」や
「作ってくれた人に感謝すること」を、
体験を通じて理解できるからです。

ほのかの保育園の田植えの際には、
他の3つの保育園の園児たちも田植えに参加しました。

自然が少ない保育園の園児の中には、
田んぼに足を入れる事に抵抗があったり、
田んぼの中で前に進めずに尻もちを付いたり、
虫やタニシを怖がる子どもが少なくありませんでした。

また、「食育」に関心を持つ方が増えているのは歓迎するのですが、
無農薬野菜が良いと言いながら、購入した野菜に虫が付いていると、
クレームを言う方もいらっしゃるようです・・。

食べ物に関心を持つためにも、
田植えや野菜作りの経験が行える催しものが増えているようですので、
機会を見て参加されることをお勧めいたしますが、
その前に、このような絵本で体験の予習をなさっては、いかがでしょうか?

この絵本は、父子家庭のおにぎりの「おとう」が、田植えをする話です。

田植えの手伝いに来てくれたのは、
「おむすびの具」の、
しゃけさん、たらこさん、おかかさん、うめぼしさん、こんぶさん。

他には、おいなりさん、ほそまきさん、ふとまきさん。

「すしねた」の、いかさんと、たこさんです。

それぞれのおにぎりの具が田植えをする姿は、
作者のアイデアが詰まっている傑作の絵です。

この絵本を読んでもらった子どもたちは、
素晴らしい想像の世界で、一緒に田植えを経験できると感じます。

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

何度も「読んでほしい」と持ってくる絵本のうちの1冊です。主人公のおむすびさんの田植えの日に、「ぐ」のしゃけやたらこ、のりまき、すしねたなど、村のみんなが手伝いに来てくれるお話です。お勧めの理由は、絵本から、皆でひとつのことを協力し合うことやその達成感、喜びを学べること、そして田植えの様子が子どもにもとても分かりやすく描かれていると思うからです。息子は、みんなが、田植えをするときの「せっせのせ」のせりふがとても気に入り、自分で田植えを手伝っているかのように楽しそうに自分でも繰り返し読んでいます。
(中国-上海在住、歳3歳8ヶ月男の子、日本語422 冊・英語38 冊・中国語22 冊)