きょうはなんのひ?

瀬田貞二(作) 林 明子(絵) 福音館書店

【子どもの脳と心の発達を促す】絵本

◆「頭のよしあしは、遺伝ではなく、環境で決まる!」

◆「行事、誕生日など、節目を大切にする行為は、
子どもの脳にいい影響を与える」

これは、
『最新脳科学者が証言する!0歳から始める教育の本 頭がよくなる3歳までの衣食住』
に掲載されていた内容です。

私の長女が脳に障害を持って生まれ、
その後、脳の障害がなくなったことをHPなどで紹介していることもあり、
発達の遅れを指摘されたお子さんや
就学前検診を受けたお子さんなどのお母さんへ、
楽しい子育て実践会を通じて、
メールや電話でアドバイスをさせていただいています。

そのアドバイスでは、
文字や数字を教えたり書かせたりすることなどは一切行っていません。

なぜならば、乳幼児期の発達を育むために、
これは関係ないからです。

関係ないというよりも、
これらを行うことで、
発達を妨害することを実感しているからです。

では、どのようなアドバイスをおこなっているかと言いますと、
日常の過ごし方、
食生活、
おもちゃの内容、
遊びの内容、
家庭環境、
親との会話
などを詳しく伺い、
改善点を紹介しています。

なぜならば、
人の現在の状況は、
これまでの積み重ねの結果だからです。

そのため、未来を変えたいのであれば、
今の状況を変えることが必要です。

それは、
無意識や良いと思っている行動のすべてを見直し、
理想の未来にふさわしい行動を続け、
理想の未来にそぐわない行動をやめ、
理想の未来に近づく行動を選んで実行することです。

そして、
それは、ある人にとっては当たり前のことかもしれませんし、
ある人にとっては目から鱗の情報かもしれません。

また、子どもの心の発達を促すために、
「夫婦の仲が良い」というのは、とても大切です。

行事、誕生日など、節目を大切にする行為は、
子どもの脳にいい影響を与え、
夫婦の仲が良いことが、子どもの心の発達を促すのであれば、
「【結婚記念日を祝う】というのは、
子どもの脳と心の両方にいい影響をもたらす」のではないでしょうか?

本日紹介します絵本、
『きょうはなんのひ?』
は、主人公のまみこちゃんが、
おうちのいろいろな場所にお手紙をおいて学校へ行きます。

一番最初のお手紙をヒントに、
お母さんは、9つのすべてのお手紙を探します。

最後のお手紙を開くと、
ポストの中にプレゼントが入っていました!

この日は、まみこちゃんの両親の10回目の結婚記念日だったのです♪

さらに、この9つのお手紙には、
両親の結婚記念日を祝うための秘密が隠されていました。

この秘密を見た途端、多くの子どもたちは、
まみこちゃんのお手紙を真似したくなるように感じました。

この絵本を読むことで、
多くのことを親子で学べます。

とりわけ、私は、次の3つが重要だと感じています。

◆「両親の結婚記念日を祝うこと」
→夫婦仲がいい証ですので、子どもの心の発達を促します。

◆工夫をして楽しみながらお祝いすること
→自分自身が楽しむとそれが相手に伝わるので、
自分が楽しむことは重要です☆

◆「知恵を働かせて相手を喜ばせること」
→お金をかけるのではなく、知恵を働かせることで、
脳にいい影響があります。

子どもの脳と心の発達を促したいとお考えの親御さんにお勧めの絵本です♪

・・・・と、難しいことを書いてしまいましたが、
何も考えずに絵本をそのまま親子で読むことで、
思わず真似したくなる、
楽しく記念日をお祝いするお手紙について描かれていますので、
ぜひお読みください♪

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

子ども達が小さい頃良く読み聞かせした本の一冊です。お話しの展開が楽しくて、まみこのワクワクしている気持ちが自分たちにも伝わっていたのだと思います。
(大阪府在住、9歳2ヶ月男の子、7歳3ヶ月女の子、日本語550冊)
林明子さんの絵は活き活きとしていて、とてもすばらしいと思います。その中でも、子どものクリエイティブな、なぞなぞ混じりのお手紙が気に入っております。
(アメリカ在住、3歳10ヶ月男の子、日本語300冊・英語100冊)
この絵本は、絵本セットに入っていた本だったのですが、子どもに読んであげた時に、私の方が感動してしまった本です。主人公のまみこが両親の結婚記念日を覚えていて、家中に子どもが隠した紙を最後まで見つけると、お祝いのプレゼントが出てきて、さらに探した紙を全部つなげるとお祝いのメッセージになっている、この仕掛けがとってもほほえましくて、本当にすてきな絵本です!よく見てみると、表紙からストーリーが始まっていて、タイトル部分や、裏表紙も工夫されていて、隅々まで何度も読んで楽しめる絵本だと思います。