ちいさいモモちゃん

松谷みよ子(文), 菊池貞雄(絵) 講談社

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

ファンタジーと現実がうまく合わさっていて、子どもにも親にも共感できる素敵なお話です。
モモちゃんの気持ちをわかってくれないこともある現実的なママですが、家族の一員である猫のプーとは普通に会話しますし、遊びにきた野菜とも話します。言葉遣いは丁寧だけれども決して堅苦しくなく、ところどころに出てくる軽快な詩も親しみやすいです。また『えんがわ』『おべべ』『はとどけい』『がまぐち』など身近で使われなくなってきた温もりのある言葉や物も出てきます。私自身、シリーズで子どもの頃夢中になって何度も何度も読みました。モモちゃんのことが大好きでした。自分もその世界に入りこんでいました。節をつけて歌った詩は今でも覚えているほどです。もちろん5歳の娘もモモちゃんが大好きで、読み聞かせもしますが、自分でも繰り返し読んでいます。一緒に詩を口ずさむ時はとても温かい気持ちになります。
(神奈川県在住、5歳9ヶ月女の子、日本語310冊)
自分が子どもの頃、何度も何度も繰り返し読んだ本のひとつ。大人になって、自分の子どもに読み聞かせてみて、改めてこの本がどんなに面白いか知った。絵が少なく、童話なので、4歳の息子には難しいかと思ったが、夢中になって聞いていた。
(海外在住、7歳1ヶ月女の子・4歳9ヶ月男の子、日本語400冊・英語250冊)
何気ないエピソードが楽しく書かれています。このシリーズは全6巻です。巻が進むにつれてモモちゃんもおねえちゃんになり、成長していきます。先月3歳になった娘が大好きな本で、1年近くほぼ毎日読んでいます。今5巻までそろっていますが、成長に合わせて読んであげたいです。親の私も子どもの頃好きだった本で、懐かしく思い出しながら楽しく読んでいます。