ぼくとママのたからもの

斉藤栄美(作)・狩野ふきこ(絵) 金の星社

お勧めの絵本の理由やお子さんの反応など

けんちゃんの部屋をそうじするママがオモチャ箱の中をみてみると、いらないものがたくさんありそうよと言って捨てようとするのですが、けんちゃんにとってはどれも大切なものばかりです。
捨てないで~といって大切な思い出をママに説明して最後にはママが大切に取っておいた、けんちゃんが初めてはいた靴をもってくるところがあたたかい気持ちになりますね。親子でほのぼのと読んでもらえる作品だと思います。
この本を読んでからは、子どもの物を整理する時に、今までにあったできごとを思い出し、うちの子も成長したなあ、と実感するようになりました。最後のページの「だからすてないんだね」というせりふのところで、登場人物のけんちゃんと同じポーズをとる娘がおもしろくもあり愛おしくもあります。
(徳島県在住、2歳1ヶ月の女の子、日本語220 冊)
けんのへやを掃除しているママがおもちゃ箱を片付けたらと提案します。石や、小さくきった折り紙やキャラメルの空き箱、みかんの皮が出てきて、ママはもう要らないでしょと言います。
けんは、それぞれのものの思い出を話します。大人から見れば、ガラクタやゴミに見えるものでも、子どもにとっては、大切な思い出がつまっていることを気づかせてくれる絵本です。 3 歳の娘は、お道具箱を一緒に片付けた後、よくこの絵本を読んで~と持ってきます。もしかしたら、捨てて欲しくない大切なものを私は捨てなさいと言ったのかな・・・といつも振り返ります。
(大阪府在住、5 歳7 ヶ月男の子・3 歳9 ヶ月女の子・0 歳0 ヶ月女の子、日本語1005冊・英語100 冊)